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構想の改訂にあたって
東条川疏水ネットワーク博物館構想に基づく活動が、10年目の節目を迎え、博物館会議構成メンバーなどの間から「構想の次のステージへの展開に向けて、今後どのような活動をいかに進めていくことが望ましいか検討する時期が来ている」との意見が挙がりました。そこで東条川疏水ネットワーク博物館会議では令和元年度より、アドバイザー会議や関係者によるワークショップ、幹事会などを通じて議論を重ねてきました。
その結果、東条川疏水を取り巻く情勢は、持続可能な社会の実現がより一層求められているものの、本構想の策定背景やねらいは現在も変わらず、その重要性が更に増しているとの認識を共有しました。
そこで、この構想に示す活動のねらいである「地域の手で東条川疏水を次世代に引き継ぐ」や、基本的な考え方の3つの柱を今後も堅持するとともに2つの取組方針に沿って活動を進めることとし、その改訂にあたり新たなアクションプログラムと推進体制をとりまとめました。新たなアクションプログラムは、これまでの取組を踏まえて作成したことから、その意図や取組イメージを理解しやすくするため、その前段に10年間の取組について記載しました。
今後も、構築してきたネットワークをさらに拡充発展させながら、改訂する構想に描く持続可能な社会の実現に向けて博物館の取組を展開していきます。
東条川ネットワーク博物館構想【R3.3版】(PDF:3,734KB)
東条川疏水ネットワーク博物館構想(平成24年3月策定)は、東条川疏水について学び、地域の財産として活かし、地域の手で次の世代につないでいくために、地域の人たちのネットワークを大切にして、実現をめざしています。
東条川疏水は、この地域を支える大事な水ですが、それぞれが段階的に整備され、また日常生活の中で私たちの目にする施設が「昭和池」「鴨川ダム(東条湖)」などそれぞれが独立したものとして捉えられ、水利施設全体のネットワークを示す名称が明確に地域で認識される機会がありませんでした。
兵庫県では、地域全体でこの東条川疏水について学び、地域の財産として生かし、地域の手で次世代につないでいきたいと考え、地域や有識者の方々と話し合い、東条川疏水ネットワーク博物館構想を平成24年3月に策定しました。
この構想では、地域の資源「東条川疏水」を次世代に引き継ぐために、
1.「東条川疏水」の名前を地域や地域外に定着させる。
2.地域を担っていく次世代を育てる学習の場として活用する。
3.既にある資源や活動を「ほりおこし・つなげ・むすびつける」。
ことにより取り組みの輪を広げる。ことを「考え方の3つの柱」として構想の具体化を進めています。
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