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兵庫県の農産物で一番生産量が多いのが米です。米は大きく分けて、ご飯にして食べる「うるち米」、もちを作る「もち米」、酒を作る「酒米」の3つに分けられます。
米の生産量の約8割がうるち米で、「コシヒカリ」や「キヌヒカリ」「ヒノヒカリ」といった人気のある米がたくさん作られています。
うるち米の次に生産量が多いのが酒米です。
兵庫県には、神戸市灘区から西宮市にかけて、灘五郷という昔から酒造りがさかんな地域があるため、酒米の栽培がさかんです。特によい酒の原料となる「山田錦」は全国の生産量の約6割を作っており、北播磨地域や神戸・阪神地域北部で作られた「山田錦」は、全国各地に出荷されています。
酒米は、ふだん食べているうるち米とは違って、心白(しんぱく)という米の中心の白い部分が大きいことが特ちょうです。
麦は、播磨地域を中心に作られています。昔は、県内各地で麦が作られていましたが、外国から安く輸入されるようになって、あまり作られなくなりました。今では加西市、姫路市、たつの市などでつくられています。
大豆は、普通大豆と黒大豆があり、普通大豆は西播磨地域を中心に、黒大豆は丹波地域、北播磨地域、西播磨地域を中心に多く栽培されています。兵庫県では、普通大豆よりも黒大豆の方が多く生産されています。特に「丹波黒」は粒が大きくて全国的に有名です。
兵庫県では、地域の特色を生かして、60種類以上もの多くの野菜が作られています。
播磨地域のれんこんや但馬地域の岩津ねぎ、丹波地域のやまのいもや黒大豆のえだまめ、淡路地域のたまねぎやレタスなど、地域の気候風土にあった野菜が作られています。特に、たまねぎ、レタス、キャベツ、はくさいなどの生産量は、全国でも高い順位です。
兵庫県では、ぶどう、いちじく、くり、びわ、みかん、ももなど、いろいろなくだものが作られています。
花作りでは、カーネーションが淡路市を中心に、きくが南あわじ市や三木市を中心に作られています。特に、カーネーションなどの切り花やビオラなどの花だん用のなえの出荷量は全国の中でも高い順位です。
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