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更新日:2022年9月13日

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協働のための広報 兵庫県 広報ガイドライン Hyogo Public Relations Guidelines

 

「対象分析」 深堀りした対象を、きもちよく、狙うアクションへ導く「旅」のしおり。

カスタマージャーニーマップとは

直訳すると、「顧客の旅の地図」。

想定するユーザーの「行動」、背景にある「思考」や「感情」が、どう動くのか、時系列にまとめたもの。

カスタマージャーニーマップは、「効果」がある広報に欠かせません。

全体のイメージを、紹介いたします。(いきなりすべての項目を埋める必要はありません)

なんとなく一度やってみるとイメージがわかりますので、騙されたと思って、ぜひどうぞ!

手順

  •  

その事業で幸せにしなければならない対象を、詳細に分析。

自分にとって都合の良いユーザーを創造するのではなく、できるだけ対象にヒアリングしてリアルな感覚をつかみ、普段の生活や情報チャンネルを想像します。

②~⑤

  • マップを作成しながら、そのひとが、どうやったら、今回の事業の最終目標であるアクションを起こすところまで“旅”をしてくれるのかを考えます。

  • A)からE)まで、「行動」がスムーズに展開するか、何も知らない“素人”目線で、できればヒアリングを交えてチェックします。(※解説の画像のチェック列を参照)

 

▶case. フェニックス共済(兵庫県住宅再建共済制度)

解説

  • ゴール(KPI)は、お申し込み/お問い合わせ件数。それを導く最大因子は「お得」「安心」。
  • 「お得」「安心」をカスタマーがしっかり理解するのは、「パンフレット」や「ホームページ」。きっちり伝わる内容になっているか、(とくにHPでは)カスタマーが迷子にならないか、しっかりチェック。
  • 手順(ステップ)が増えるごとに面倒になったり迷子になったりで、「もういいや」と離脱する人は確実に増える。もっと早く「お得で安心」と思ってもらえるポイントを探すと、最初の接点が見つかる。「広告」「パンフレット」がちゃんと訴求できる内容になっているか、チェック。
  • 「どのタイミングで」を考えると、「家の購入時」「災害と関連するとき」とわかる。広報物の設置場所やタイミングは、ここから考える。
  • カスタマーにとってのベストタイミングは検索をしたとき。想定カスタマーの検索ワードで、HPが上位に表示されるよう、確認して工夫する。

最後に、カスタマージャーニーマップは…

事業に関わるみんなでやってみるのも、楽しく効果的。

対象別につくると、より効果的。

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