3章 制作 実践編 > プランニング > 「内容整理」 広報チェックシートを使う。

更新日:2022年9月13日

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協働のための広報 兵庫県 広報ガイドライン Hyogo Public Relations Guidelines

 

「内容整理」 広報チェックシートを使う。

広報のスタートは、その事業が「どこにいる誰を、どのように幸せにするのか」を整理するところから。以下は実際に、全庁広報会議など広報相談時に書いていただいているシート。項目に沿って記入すると、事業整理できるようになっています。なお、座談会で話題になったように「時間がかかる」、でも、そのうち楽しくなりますよ。ラブレター戦略シートだと思ってください。

 

記入例 広報チェックシート(エクセル:14KB)

<(1)why? 一事業整理>

チェックポイントでの検討内容:

  • ①対象が「すべての人」であり、③課題解決方法が「全ての人に利用しやすい製品やサービスの提供」であることがわかった。
  • とすると、⓪事業概要は、(県だけが取り組むようにも受け取れる)「ユニバーサル社会づくりを県政推進の基本に置き、」ではなく、(県民が取り組むことを前提とする)「ユニバーサル社会づくりを基本とし」とする方が、ふさわしいのではないか。

 

<(2)how? 一広報戦略>

 

<(3)what? 一具体的に広報戦術>

 

参考 対象分析シート(エクセル:15KB)

「その事業で、いちばん最初に幸せになってもらう県民」のことを、できるだけ詳しく想像するためのシート。妄想にならないように、実際に事業の対象として想定される人にヒアリングしながら作成することをおすすめします。たとえば、「若者に何が響くか」は、やっぱり若者に聞かないとわからないですよね。

「ラブレターを、どんな封筒に入れ、どのタイミングで渡すのか」の戦略づくりに役立ててください。

シートからの検討内容

実際する小学1年生の母親へのヒアリングシート。彼女に、今回の目標である「条例を知っている人」になってもらう広報として、以下のようなことが考えられます。

<接点>

  • 「子どもの教育」とひもづくと、関心を持たれやすい
  • 「仕事と家族」とひもづくと、関心を持たれやすい。

<メディア>

  • Yahoo!ニュースに取り上げられる形だと、目に留まりやすい。
  • 小学校での配布物としてチラシが配られると、読まれやすい。
  • こども関連のイベントでは配布されると、手に取られやすい。
  • 新聞広告なら、実家に帰る週末や休日が読まれやすい。あるいは、実家の親がわざわざとっておいて手渡ししたくなる内容にするなど。

 

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