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開港以来の神戸のハイカラな文化や海と山の恵まれた自然環境を背景にして生まれた産業
神戸アパレルは、開港以来の神戸のハイカラな文化や海と山の恵まれた自然環境を背景にして戦後新しく生まれた産業である。多くの企業が神戸市中央区に本社を置き、商品の企画、デザインと卸機能を中心に成長してきた。高級ブラウスやニット製品の婦人服をはじめ、子供服、ベビー用品等神戸らしい特徴をもつ商品は、神戸ファッションとして全国的にも高い評価を受けている。昨今では、製造から小売までを手がける「SPA」が主流となり、また、ネット販売にも積極的に取り組むケースが増えるなど商品の流通形態に大きな変化が起きている。
神戸ではアパレルをはじめ、ケミカルシューズ・洋菓子・洋家具・真珠等の生活文化産業をファッション産業として捉え、これらの産業をバックアップするため、昭和48年(1973年)に「ファッション都市宣言」を行ったのを皮切りに、昭和58年(1983年)にはアパレルはもとより、真珠・スポーツ・食品・化粧品企業などによる「神戸ファッションタウン協議会」を結成し、ファッション都市化を進めてきた。それと相前後して神戸アパレルは急速な成長を遂げ、付加価値の高い知識集約型産業の中核として大きくクローズアップされている。
また、宣言以降は経済界と行政が一体となって「ファッション都市づくり」を推進し、「神戸ファッションコンテスト」や「KFOクリエーターズ倶楽部」といった神戸アパレルの人材育成や販路開拓を支援する取組などを進めてきたほか、平成14年には、今や日本最大級のファッションイベントである「神戸コレクション」が始まり、これに連動した街をあげてのイベント「神戸ファッションウィーク」も開催されるなど民間主導でもファッション都市を盛り上げる動きが活発に行われている。
ハード面では平成元年(1989年)11月、ポートアイランドに、アパレルを中心としたファッションタウンがオープンした。さらに平成3年(1991年)には、六甲アイランドに日本初の本格的ファッションビジネスセンター「神戸ファッションマート」がオープンし、同年神戸ファッション協会、平成9年(1997年)には神戸ファッション美術館が設立されるなど、神戸アパレル支援の仕掛けが着々と整備されてきた。生産工程図(PDF:69KB)
公益財団法人神戸ファッション協会
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