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更新日:2018年3月30日

粘土瓦

概要

釉薬を塗布した陶器瓦(釉薬瓦)は、現在、時代にマッチした洋風瓦(平板瓦)を製造しているが、銀色の炭素膜でコーティングされた「いぶし瓦」は良質の粘土と特有の製法により、優雅な高級品として根強い人気を得ている

起源・沿革

瓦

本県における粘土瓦製造の歴史は古く、淡路国分寺(旧三原町)等の発掘調査から奈良時代に始まったと推定されている。
また、明石地方では室町末期に社寺、築城用に作られていた。これが江戸中期に至り、当時の明石城主松平直明が勧業政策のひとつとして採り上げて以来盛んとなり、県下各地で生産されるようになった。
現在では、淡路地方を中心として姫路、丹波方面等においても生産されているが、平成7年に発生した阪神・淡路大震災の際の「瓦の重さが家屋倒壊の一因となった」とする説の流布によりイメージダウンが甚だしくいまだに尾を引いている。
業界では当時瓦の無償提供キャンペーンやその後テレビCMの放映、パンフレットの配布などの対策を講じ、平成12年には阪神・淡路大震災クラスの地震でも崩れない新しい瓦屋根工事方法「ガイドライン工法(耐震工法)」を瓦業界で公表し、イメージ改善に努めながら新商品開発など販路の拡大に努めている。
特に淡路瓦は県内99%の粘土瓦を製造し、近年の飛躍的な製造技術の向上により寒冷地でも使用が可能となり、販路の拡大、需要喚起に向け鋭意努力している。生産工程図(PDF:32KB)

淡路地区

生産工程

淡路瓦は江戸時代の始めの1610年(慶長15年)に姫路領主池田三左衛門輝政が淡路6万石を拝領し、輝政の三男の忠雄が淡路の領主となり、岩屋城修築と洲本市由良の成ヶ島に由良成山城を築いた。その時、忠雄は播州から播州瓦の名工、清水理兵衛を呼び寄せ城の瓦を焼かせたのが現在の淡路瓦の始まりと言われています。寛永年間には現在の南あわじ市津井を中心に発展し、明治に入って急速な需要の伸びに支えられ産地を形成した。もともと原料粘土が豊富なうえに、大消費地(京阪神)への近接性、海上輸送の利便性などが当地発展の要因である。
当地方では、需要の推移に対応して昭和36年頃からトンネル窯による陶器瓦(釉薬瓦)の生産技術を導入し、製造を開始した。これが時代のニーズにマッチし、急速に生産量が増大したが昭和60年頃から建築様式の変化、本物志向等により、いぶし瓦が急速に販売を拡大するにつれて、陶器瓦(釉薬瓦)を製造していた企業も次第と「いぶし瓦」に転換していった。
現在は、銀色の炭素膜でコーティングされた「いぶし瓦」が主力で生産の3分の2を占めている。3分の1は釉薬を塗布した陶器瓦を生産している。「いぶし瓦」は良質の粘土と特有の製法により、優雅な高級品として根強い人気を得て、全国の3割以上を占めている。また、新しく開発された「黒いぶし瓦」や「古代いぶし瓦」は従来の「いぶし瓦」と比べると耐寒性に優れ、変色しない特性や色目が古瓦に近い事から国内では伝統建造物保存地区や古民家再生などに使用され、一般住宅にも広がり始めている。海外では耐寒性と色目が高く評価され中国・台湾の社寺を中心に使用されており、年々輸出が伸びている。また、陶器瓦(釉薬瓦)は時代にマッチした洋風瓦(平板瓦)を製造し、需要をさらに推し進めている。

明石地区

藩主松平直明の勧業政策以降、大きな発展を遂げた明石瓦は従来のいぶし瓦の需要の減少に伴い、昭和12年頃に愛知県三河地方から塩焼瓦の製法を導入し、30年代には最盛期を迎えるに至った。現在では製品の主流が陶器瓦(釉薬瓦)の高級品に移行していたが、押し寄せる波にうち勝てず、現在では粘土瓦製造事業所はなくなった。

問い合わせ先

淡路瓦工業組合

住所:〒656-0332南あわじ市湊134
電話:0799-38-0570
FAX:0799-37-2030
URL:http://www.a-kawara.jp/(外部サイトへリンク)

事業活動

淡路瓦展示会
  • 粘土瓦製造業に関する指導及び教育事業
    • 需要動向、技術情報、経営管理情報等を提供、講習会の開催
    • 組合員、後継者、事業所の管理者などを対象に教育研修等の開催
    • 組合員及び関連業界とのネットワークの構築
  • 粘土製造業に関する情報提供事業
    瓦屋根工事の見積に関する積算データの提供
  • 粘土瓦製造業に関する調査研究事業
    • 市場調査に関する事業
      • 原料の仕入状況と価格調査
      • 生産・販売・在庫調査
      • 市況に関する情報の収集と提供
      • 景況と動向、需要予測等情報の収集と提供
    • 技術研究に関する事業
      • 地域資源活用新事業展開支援事業
      • 未利用原料の調査並びに有効活用するための研究
      • 新商品及び新形状の研究
      • 技術講習会の開催
      • 視察研修の実施
      • 環境に負担をかけない循環型社会に適応するための産業廃棄物の再活用に関する調査研究
      • 寸法の統一、品質管理に関する研究
  • 組合員の生産する粘土瓦製品の共同宣伝事業及び市場開拓事業
    • 淡路瓦を積極的にPRし、需要開拓を図る
    • インターネット上でのPR事業の実施
    • パンフレット、カタログ等PRに必要な印刷物の作成
  • 組合員の生産する粘土瓦製品の製造に必要な原料及び消耗品の共同購買事業
    組合員が必要とする原料、資材等共同購入し組合員に供給
  • 組合員の取り扱う粘土瓦製品等の共同販売
  • 組合員の生産する粘土製品の共同検査事業
    凍害試験・吸水試験・曲げ強度試験並びに耐風・耐震試験等を実施している。
  • 前項の事業のほか、組合員の福利厚生に関する事業
    組合員の融和、組合への参加意識、帰属意識、協調性を図る親睦旅行、レクリエーション活動、慶弔、見舞いほか
  • その他、前各号の事業に付帯する事業
    • 関係諸官庁への陳情、建議他、時代の変化に対応した共同事業の実施
    • 建築基準改定による需要の落ち込み、葺き替え需要の減少など

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お問い合わせ

部署名:産業労働部産業振興局工業振興課

電話:078-362-3331

FAX:078-362-3801

Eメール:kougyoshinko@pref.hyogo.lg.jp