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更新日:2023年1月4日

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令和5年1月局長メッセージ(阪神北県民局長 和泉 秀樹)

サッカーワールドカップでの日本代表の活躍で日本中が沸き返る中、その「異変」は起こりました。日本が決勝トーナメント進出を懸け、スペインとの決戦に臨む前日、発売されたスポーツ誌「Number(ナンバー)」の表紙を飾ったのは、サッカー日本代表でもなければ、スポーツ選手ですらありません。中川家、チュートリアル、霜降り明星、ミルクボーイ。タイトルは「総力特集 M-1グランプリ」。
ナンバーと言えば、スポーツ総合誌のパイオニアです。「なんでナンバーで漫才?」と違和感を覚えましたが、特集の冒頭を読んで納得しました。
「もちろん漫才そのものはスポーツとは呼べない。しかし、本来勝ち負けをつけられないはずの演芸の世界に持ち込んだ“制限時間4分の採点競技”という要素により、この大会はスポーツに勝るとも劣らない興奮と、人間ドラマを生み出した」
そして掲載内容は、「さすがナンバー」と思わせる読み応え。渋々出場したが、優勝候補のプレッシャーの中、勝って流した涙が安堵のためと語る初代王者・中川家、第1回で敬愛する松本人志に50点を付けられた呪縛から、5年後に最終審査満票の完全優勝で解放されたチュートリアル、M-1に取り憑かれ、遂に届かなかった末に「M-1は大人の甲子園」と振り返るスーパーマラドーナ・武智、M-1で勝つ漫才を数値化し、分析に基づく緻密な戦略と努力で勝てるネタを作り込んだ霜降り明星・粗品、など。スポーツライターがワールドカップと同じ熱量で紡ぎ出した記事の数々は、紛れもなく「ナンバー」そのものでした。
 

そして迎えた2022年のM-1グランプリ。どのコンビが優勝してもおかしくないと言われた今回、優勝したのはウエストランドでした。上位3組でのファイナルでは7人の審査員中6人が投票した圧勝でしたが、内容的にはそこまでの差はなく、実質僅差の勝利だったのではないでしょうか。2019年にミルクボーイが優勝したとき、3位のぺこぱとともに、「誰も傷つけない漫才」と賞されていたのとは対極の毒舌漫才が優勝したことは正直意外でしたが、審査員・松本人志の、
「こんな窮屈な時代でもテクニックとキャラクターさえしっかりあれば毒舌漫才も受け入れられることに夢がある」
というコメントが、この結果の肝のような気がします。
個人的に一番面白かったのはさや香の一本目、一番笑ったのはヨネダ2000。今年も楽しませてもらいました。


この機会に、2001年の第1回を改めて観てびっくりしました。今観ても、10組全部面白いんです。中川家のほか、ますだおかだ、フットボールアワー、チュートリアルなど、後に優勝する面々を始め、そうそうたる顔ぶれが、渾身のネタを披露していました。このとき最下位だったのが、おぎやはぎ。第1回の採点方法は、7人のスタジオ審査員のほか、札幌、大阪、福岡の各劇場に100人ずつ一般客が集まり、一人1点で審査するもので、おぎやはぎの大阪会場の採点結果が、100点満点の9点。ちなみに中川家が89点など、おぎやはぎ以外の9組の大阪会場平均は65.3点でした。これは、後に「M-1おぎやはぎ事件」と呼ばれることになるもので、第2回以降は一般審査がなくなりました。真偽のほどは分かりませんが、当時、おぎやはぎが大阪では「知られていない」ことが影響したのでは、とも言われています。
 

県の施策でも、「知られていない」ために評価されていないのではないかと、手前味噌ながら思うものがあります。その一つが、兵庫県住宅再建共済制度、通称「フェニックス共済」。
この制度は、阪神・淡路大震災をきっかけに、震災から10年後の平成17年に兵庫県が独自に創設しました。被災した後、生活基盤の回復にはまず住宅の再建、という震災で得た教訓を制度化したものです。
その特色は、
1. 地震・津波・豪雨・台風・地すべり・竜巻など、あらゆる自然災害による被害が対象
2 住宅の築年数や規模、構造等と関係なく、定額負担で定額給付
3 地震保険や他の共済に加入していても加入でき、給付が受けられる
というもので、兵庫県が条例に基づき実施するという面でも、安心の制度です。

もしものとき、「知っていれば、加入してたのに」と後悔することのないように、この機会に制度を知っていただき、ぜひご検討ください。
兵庫県/兵庫県住宅再建共済制度(愛称:フェニックス共済)

 

 

2022年のM-1グランプリが行われた12月18日は、エンタメ大渋滞の一日でした。私は、M-1グランプリをリアタイ視聴→「鎌倉殿の13人」最終回を録画視聴→サッカーワールドカップ決勝をリアタイ視聴でしたが、どれか一つだけでもお腹一杯の、いずれも見応えのある内容。ワールドカップを観終わった頃には放心状態でした。いやあ、エンタメってやっぱり素晴らしい。
 

新年あけましておめでとうございます。
本年も、阪神北県民局をどうぞよろしくお願いいたします。

 

阪神北県民局長 和泉 秀樹

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