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更新日:2022年12月9日
令和4年12月8日配付
文教常任委員会付託
県立高校の統合計画を見直し、少人数学級によって教育の充実を求める件
1 受理番号 第77号
2 受理年月日 令和4年12月1日
3 紹介議員 入 江 次 郎
4 請願の要旨
私たち「公立高校を考える会」は、7月、兵庫県教育委員会が提案した、4年後には県立高校14校を6校に「発展的統合(=統廃合)」をするという計画に賛成できないと考えている。
該当地域には、兵庫県教育委員会から、その説明のための色刷り裏表のA4一枚の用紙が、中学校から生徒を通じて各家庭に配布されている。しかしながら、私たちは、この用紙の説明だけでは、対象となる高校のある学区の保護者やその学校で学び育ってきた地域の皆さんに、十分な説明がなされているとは思えない。
例えば、今回対象の学校は、戦前から地域に愛されてきた学校(福崎高校、姫路南高校)、高度経済成長期以降の児童生徒の急増と高校進学率の上昇の中、私たち父母や祖父母たち、地域の皆さんの強い願いから誕生した新設校(神戸甲北高校、伊川谷高校、伊川谷北高校、西宮甲山高校、西宮北高校、網干高校、三木北高校)、分校から独立した学校(神戸北高校、夢前高校、家島高校、吉川高校、三木東高校)であり、県民の学校としてこれまでそれぞれの地域で役割を果たしてきている。
また、兵庫県教育委員会は、少子化を理由として、統廃合を計画しているが、西宮市では児童生徒の人口が増えつつある中、高校の入学定員の削減から西宮市内の生徒が市外へ通うという状況もみられている。多人数の中で切磋琢磨すれば教育効果が上がるという教育学的な研究等は世界中どこを探してもなく迷信であるということは、日本の教育学者、教育行政の研究者の間では常識となっている。一方で、少人数学級では教育効果が大きいという研究が多数みられることは、私たちの団体員との懇談の中で、兵庫県教育委員会高校教育課の担当者も認めているところである。
私たちは、少子化を理由として、統廃合を計画するのではなく、小・中学校と同じように、1クラス40人から35人学級へと段階的に進める好機と考えている。県下でも全国でも、市町村で独自に少人数学級を進めているところは多くある。
これから、廃校の対象となる学校がなくなれば、長距離通学を強いられ、部活動をする時間がなくなる、地元の祭りなどの行事の準備に参加できなくなる、財政的に厳しく通学が困難になる、などの問題も出てくる。
いずれにせよ、今回の統廃合対象校及び想定設置場所の発表などについても、県民・住民の意見を十分聴くことなく、一方的に決められており、私たちは、各自治体や県民・住民の意見をよく聴き、子供や保護者・地域住民の意見が十分に反映され、全ての子供たちが、生き生きと学べる場を等しく保障されるよう、統合計画の見直しを強く求める。
よって、下記事項を要望する。
記
1 県立高校の統合計画を見直して、子供や保護者・地域住民の意見を取り入れた豊かな教育条件を整えること。
2 高校での少人数学級を進め、教育環境をより一層改善すること。
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