閉じる

ここから本文です。

更新日:2022年12月9日

請願 第80号

令和4年12月8日配付

 文教常任委員会付託

 

東播地域に小・中・高のある特別支援学校の新設を求める件

 

1 受理番号 第80号

2 受理年月日 令和4年12月1日

3 紹介議員 いそみ 恵 子

4 請願の要旨

 現在、東播地域には知的障害の子供が通える県立特別支援学校が2校ある。1980年に開校した、いなみ野特別支援学校は2000年頃から児童生徒数が急激に増え始めた。2009年に東はりま特別支援学校が開校し、一時的に教室不足は解消したが、その後も児童生徒の増加は続き、教室不足がかつてないほど深刻になっている。東はりま特別支援学校は、小・中・高全学部揃った初年度(2011年)当初は150名程度でスタートしたが、その後、児童生徒が増え続け、2021年度は230人が在籍し、いなみ野特別支援学校同様に教室不足が深刻になっている。

 両校ともに学校生活の基盤である普通教室(クラスルーム)を確保するために、この数年、障害児教育の柱である自立活動の指導ができる部屋や作業学習ができる特別教室を普通教室に転用させて対応してきたが、それももう限界である。限られた数しかない普通教室に、多人数の子供たちがいることで、危険な場面もある。伸び伸びと遊んだり勉強したりするスペースがほとんどない状態で、子供たちには慢性的に不便な思いをさせている。このような過密による教育条件の悪化は他校と比べても顕著であり、どこに生まれても地域で最大限の発達を保障されるとうたったインクルーシブ教育の理念にも反している状態である。

 県教育委員会は財政難の折、東播地域での新設は早くても令和6年としているが、今、既に限界の過密状態で、この先も近隣市町の動向から入学希望者が減少する見込みもない。この地域に障害を持って生まれてきたばかりに、このような窮屈で不便な状態のまま、教育を受けなければならないことは到底容認することができない。

 よって、一刻も早く学校を新設されるよう、下記事項について要望する。

1 東播地域に小・中・高のある特別支援学校を早急に新設すること。

2 東播地域の障害のある子供が豊かな教育を受けられるよう、学校の教育条件を整えること。

お問い合わせ

部署名:兵庫県議会事務局 議事課

電話:078-362-9403

FAX:078-362-9031

Eメール:Gikaigijika@pref.hyogo.lg.jp