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更新日:2023年2月24日
令和5年2月24日配付
健康福祉常任委員会付託
経口中絶薬の承認審査に慎重な判断を求める意見書提出の件
1 受理番号 第84号
2 受理年月日 令和5年2月16日
3 紹介議員 大前 はるよ 北浜 みどり
4 請願の要旨
令和3年12月、英国の製薬会社が自社製造の経口中絶薬の日本国内での使用を認めるよう初めて承認を申請し、本年1月27日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で審議され、承認することを認める意見を取りまとめたとの報道もされている。
申請された経口中絶薬の有効成分「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」は、副作用として手術が必要となる大量出血や感染症を引き起こすおそれがあることが明らかになっている。
世界保健機関(WHO)は、有効性が認められ、妥当価格で広く使用されるべき薬として必須医薬品リストに掲載しており、海外では80以上の国と地域で承認されているが、日本では現段階において承認されていない。
米国では、承認された平成12年9月から令和3年6月の期間で医療機関を受診せずに安易な服用をしないよう、度々警告や注意喚起が出されているにもかかわらず、26人の死亡が報告されており、我が国でも平成30年に、20代の女性がインターネットを介した個人輸入により、これら2種類を有効成分とした薬を購入して服用したところ、多量の出血やけいれん、腹痛を生じ、医療機関に入院した事例が報告されているなど、女性の心身にとって決して安全な中絶の方法とは言えない。
男性から安易に経口中絶薬の使用を強要されるなどの女性の性被害の増加も懸念される。
また、若年妊婦(10代)は、親にも知られたくない一心で中絶に走る傾向があるため、中絶の低年齢化、増加に拍車がかかるとともに、心身両面にわたる悪影響や小さな命への畏敬の念がますます失われることが懸念される。
よって、下記事項を内容とする意見書を国へ提出するよう要望する。
記
1 望まない妊娠を防ぐための性教育や相談体制の更なる強化などを進めること。
2 経口中絶薬の承認審査にあたっては、国民の幅広い議論を喚起し、意見を十分聞くなど、慎重な対応を行うこと。
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