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更新日:2023年2月24日

請願 第87号

令和5年2月24日配付 

文教常任委員会付託

 

生徒・保護者、地域の声を尊重し、県立高校統廃合計画の見直しを求める件

 

1 受理番号 第87号

2 受理年月日 令和5年2月16日

3 紹介議員 庄本 えつこ

4 請願の要旨

 県教育委員会は「県立高等学校教育改革第三次実施計画」で、全日制県立高校125校のうち、2025年に16校、2028年に12校の統廃合を発表し、県民は大きな衝撃を受けている。

 県教育委員会は、昨年3月の答申以降、説明会を一切行っておらず、対象校がなぜ統廃合なのか、理由の説明がないままであり、学校関係者も、新聞発表以外で知らされていないのが現状である。一番の問題は、地域・当事者抜きに話が進んでいることであり、昨年末の「公立高校を考える会」の「統廃合見直し、少人数学級実現を求める」署名は、反響が大きく、短期間で1万筆を超える署名が寄せられた。

 私たち新日本婦人の会が行っているアンケートには、8割近くが「反対」と回答しており、高校生、保護者、地域などから、不安と戸惑いの声が多く寄せられている。反対の理由は、「説明、意見反映が十分でない」がトップで、「進路の選択肢が狭まる」「行政が教育機関の保障責任を果たしていない」などもあった。

 具体的な声は、「私の市は、3校が1校になる計画で、市内5校が3校になる。まさに今年、娘は合併してなくなる高校を受験予定。合併でクラス減、およそ80人が公立に行けなくなる。高校がなくなると更に過疎化が進み、限界集落になる。(三木)」、「在校生、その保護者にも説明がない。公立の教育として、それはあまりにもないと思う。35人学級を進めるために、学級数、学校数を減らしては、学級人数の適性化が実現できないことは明らか。(西宮)」、「生徒が通学できない。特に夢前から福崎は、山道10kmくらいあるが公共交通機関がない。姫路まで出るには40kmくらいある。生徒は下宿するのか。(姫路)」など、本当に切実である。

 公立高校の学級定員は、兵庫県が全国に先駆けて、40人学級に踏み切り、1992年から全国で進められ、30年が経過した。一人ひとりを大切にした教育を行うには、県の教育予算を増やし、もっと教員を増やし、今こそ少人数学級を進めるときである。

 兵庫県は人口流出数が全国トップクラスで、高校が地域からなくなれば更に加速する。いま一度、公教育の原点に立ち返り、また地域をともにつくっていく地元、子どもたち、当事者の声を聴き、再考するよう求める。

 よって、下記事項について要望する。

1 生徒・保護者、地域の声を尊重し、県立高校統廃合計画を見直すこと。

お問い合わせ

部署名:兵庫県議会事務局 議事課

電話:078-362-9403

FAX:078-362-9031

Eメール:Gikaigijika@pref.hyogo.lg.jp