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更新日:2024年10月23日

意見書 第43号

帯状疱疹ワクチンの定期接種化を求める意見書

 

 帯状疱疹は、過去に水痘に罹患した者が、加齢や過労、ストレスなどによる免疫力の低下により、体内に潜伏する水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症し、症状としては、蕁麻疹のような皮膚症状と疼痛がある。

 日本人では、50歳代から発症率が高くなり、80歳までに3人に1人が発症すると言われており、さらに帯状疱疹による神経の損傷によっては、皮膚症状が回復した後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」に移行することもあり、その割合は帯状疱疹を発症した患者の約2割、また、その割合も高齢化とともに増加する。

 長期治療を要することもあり、日常生活や精神状態に影響を与え、長期間にわたりQOLを低下させることとなる。また、神経痛のほかにも、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こし、目や耳に障害が残ることもある。

 兵庫県では、帯状疱疹を未然に防ぐため、今年度限りで、帯状疱疹ワクチン接種補助事業を展開し、県下40市町(全41市町)が実施をしている。

 国では、本年6月20日、厚生労働省の専門家会議において、国立感染症研究所のワクチンの分析結果が共有され、生ワクチンと不活化ワクチンについて、有効性や安全性が確認された。また、費用対効果についても効果が期待できるとして、ワクチンを定期接種に含める方針が了承された。

 よって国におかれては、早期に帯状疱疹ワクチンの予防接種法に基づく定期接種化をされるよう強く要望する。

 

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 

令和6年10月23日

衆議院議長 様
参議院議長 様
内閣総理大臣 様
内閣官房長官 様
総務大臣 様
財務大臣 様
厚生労働大臣 様

兵庫県議会議長 浜田 知昭

 

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