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尼崎臨海地域内の運河や河川は古くから水運に利用されてきました。高度成長期には港湾物流施設として機能し、この地域を阪神工業地帯の中核として発展させる重要な役割を担ってきました。また、土地の低いこの地域を高潮や豪雨による浸水から守る閘門式防潮堤の一環としても重要な役割を果たしています。しかし、近年では、産業構造の変化や物流体系の変化によって、従来の港湾物流施設の機能は次第に低下しつつあるのが現状です。
本プロジェクトは、この地域の貴重な財産である運河を有効に活用し、運河を核とした魅力ある地域づくりや地域活性化を図るものです。
【目標】
自然と人と産業との良好な共生関係による持続的発展が可能な21世紀の環境先進都市の創造をめざす。
【再生への取り組み方針】
運河や河川の新しい価値を見出し、運河や河川を活用した活性化を図る。
人々が集まり、憩える空間を提供し、市民が水辺に近づける環境を形成する。
運河を核にしたイベント等を通じて、企業と市民の新しい良好なコミュニケーションスタイルの形成を図る。
多くの人々に運河を利用してもらうためには、多様な場を提供できる運河利用環境(施設)が必要になります。利用者の視点から見た尼崎運河による提供可能な場の整理を行い、運河各地区の特性等を踏まえて、尼崎運河の施設整備・利用の方針づけを提案し、尼崎運河を象徴する統一された景観づくりと周辺施設との連携による運河利用の目的を明確にします。
企業や市民の相互交流の機会や良好な利用環境を共有するためのルールが必要となります。新たな試みとして、市民や企業が運河利用と維持管理に参加する仕組みの提案を行っています。
これらの実施に向けた課題としては、規制緩和、参加メリットの創出、参加意欲の掘り起こし等がありますが、今後の実施に向けた取り組みの中で、市民、企業及び関係機関との間で具体的な調整を図りながら、詳細な対応策を検討していく予定です。
平成19年4月13日
「21世紀の尼崎運河再生プロジェクト」を含め、全国で8件が認定
平成20年5月22日
21世紀の尼崎運河再生プロジェクト基本計画策定
平成24年3月22日
水質浄化施設のオープン
平成25年3月20日
北堀キャナルベースのオープン
尼崎運河は、閘門・水門と防潮堤により閉鎖された海域であるために、海水交換が生じにくく,長年にわたる事業所排水等の流入のため水環境が著しく悪化しています。
そのため、平成17年から、生物の浄化機能を利用した、環境にやさしく持続性の高い環境改善技術を適用することで、水質を改善することを目指して、現地実証実験をおこなってきました。
そして、その実験の成果を生かして、北堀運河に水質浄化施設を建設し、平成24年3月から稼動しています。この水質浄化施設は、水質浄化機能のほか、(ボート発着場などの)親水機能や環境学習機能等も兼ね備えており、長く住民の方々に利活用していただけるような協働・共創型の施設となるように取り組んでいます。
(詳しくは尼崎運河・水質浄化施設をご覧ください)
☆「尼崎運河○○(まるまる)クラブ」は、学識経験者(水質浄化や海藻の専門家など)、大学・学校関係者、市民団体、NPO法人、兵庫県・尼崎市などで構成
【10月31日】
(1)活動報告会
これまでの活動を、園田東中学校、成良中学校、徳島大学、尼崎キャナルガイドの会、尼崎市が報告。会場の成良中学校と北堀キャナルベースをインターネットでつないで生中継
(2)であい橋ライトアップとホワイトディナー
尼崎運河の魅力を発信するために、であい橋のライトアップ、他の運河の現状を紹介するイベントや白い服装で参加する夕食会「ホワイトディナー」を実施
【11月1日】
(3)環境学習会&SUP体験会二枚貝や藻などを使った水質浄化活動の体験学習会やパドルボードの体験会を実施
(4)尼夢ワークショップ
京浜運河や大阪湾南泉州の活動団体を招き、互いの活動成果を学ぶとともに、参加者全員で「100年後の尼崎運河の夢地図づくり」を実施
平成28年10月2日(日曜日)、○○クラブ主催で2回目となる「尼崎運河オープンキャナルフェスティバル」を北堀キャナルベース周辺で開催しました。
(1)○○報告会
尼崎ネイチャークラブ、尼崎小田高校、徳島大学、尼海の会、NPO尼崎21世紀の森、あまん樹などによる活動報告を実施
(2)基調講演
「江戸前の海に「学びの環」は形成されたのか~東京海洋大学江戸前ESD協議会の活動」
講師:東京海洋大学河野博教授
(3)○○体験会
メガSUP体験、水質浄化活動体験、塩づくり体験、生物体験会などを実施
(4)尼崎運河JAZZナイト
であい橋のライトアップや、他の運河の紹介、JAZZの生演奏などを実施
平成29年10月14日(土曜日)、○○クラブ主催で3回目となる「尼崎運河オープンキャナルフェスティバル」を開催しました。
(1)パネルディスカッション&ワークショップ
パネルディスカッション「運河の未来を考えよう」、ワークショップ「尼崎運河の活用法を考える」を開催
(2)名産品づくり体験&メガSUP体験&生き物観察
すだれづくりやなたね石けんづくり、メガSUP体験、ボサかごの中の生き物観察などを実施
(3)尼崎運河JAZZナイト
運河交流会や音楽ライブ、であい橋のライトアップを実施
「運河での遊びを楽しむ」をコンセプトにした「うんぱく尼崎運河博覧会」を尼崎運河博覧会実行委員会の主催で、運河クルージングや手こぎボート、あまおと(参加型ステージ)など盛りだくさんの内容で開催。
☆尼崎運河博覧会実行委員会は「NPO法人尼崎21世紀の森」を中心に、出展する企業や福祉団体等で構成
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