ホーム > 暮らし・教育 > こども・若者・家庭 > 青少年育成 > <就労について>

ここから本文です。

更新日:2018年2月15日

<就労について>

A1

「働いてみたい」という気持ちが出てきたとき、すぐにどこか紹介してもらえるところに行って仕事を探さなければ、と考える方が多いです。しかしここで焦ってしまっては折角の前向きな気持ちも結果的に「今の自分ではまだまだ働くのは無理だな。」という現実の壁にぶち当たり働く気持ちが萎えてきてしまいます。

まず大事なことは、「働いてみたい」という気持ちでいることを、誰かに伝えることです。家族でも構いませんが、できれば家族以外の第三者に伝えてみましょう。ここでいう第三者とは、ひきこもり当事者を支援している団体や居場所を提供している団体のスタッフの方、地域若者サポートステーションなど若者の就労支援をしている機関のスタッフの方です。どこに行けばそういう団体があるのかは家族に聞いたり、インターネットで検索したりすればすぐに見つかります。

気持ちを伝えたら、そのことを聞いた(対応した)方が就労に関する様々な情報(就労支援機関や就労体験プログラム、各種セミナー等の情報)を提供してくれます。その情報の中からまずは自分が行けそうな場所・相談機関や取り組めそうな内容・プログラムを選んでみましょう。ここで注意すべき点は、決して高望みをしたり自分ならこれくらいのことはできる!と思い込まないことです。ひきこもり状態から社会に出て働くためには、駆け足で階段を登るよりもむしろ、1つ1つのステップを確実にゆっくりと登ることが大切です。ですので、自分を客観的に見て、情報を提供してくれた方の意見も参考にし、自分自身でできることから選びましょう。

例えば就労支援機関を選んだ場合、その前提として「働く意思があること」が重要です。たとえ体験プログラムの内容に不満があったり、セミナーや体験中に失敗したことによって自信をなくしてしまいそうになっても、「そういうことは社会に出たら当たり前にある。いい経験だし、これくらいは我慢して、絶対就職してやる。」という気持ちがないといけません。

もし自分一人でどこに行けばよいのか判断がつかないときは、親や相談した方と一緒に就労支援機関などに見学に行ったり、説明を聞いた上で決めても構いません。

A2

ひきこもりの期間が長い場合、働くことができるようになるまでにひきこもりの期間と同じくらい時間がかかると言われています。10年間ひきこもっていたのであれば、日常生活を安定させ、就労支援機関に行って就労体験プログラムなどを受けながら最終的に就職先を見つけるまでに10年間かかることになります。ただしこれはあくまでも目安であり、必ずしもそうとは言えません。経済状況や雇用環境、地域の事情など本人を取り巻く外部環境は常に変化しています。と同時に、本人の意欲や体調、家族の状況など本人に関わる内部環境も日々変化しています。外部と内部の状況を良く見極めながらその変化に合わせて進んでいくことが大事であり、働こうとする意欲が高ければ自分が思っていた期間よりも早く次の進路先が見つかるでしょう。

ところで、本人も親もひきこもりから立ち直ったら次は就職だと言ってハローワークや就労支援機関に駆け込み、自分(子ども)に合う仕事を紹介してほしいと頼んだりします。しかし、本人の状況をよく理解せず安易に就職に結びつけようとすると、面接で失敗したりうまく就職できても仕事先で人間関係などのトラブルを抱えたりすることになりかねません。

ひきこもりから立ち直り、最終的に本人が進む道は、就職だけでなく、働くスキルを身につけるための職業訓練校、大学・専門学校等への進学などがあります。その他にも作業所などの福祉的就労から始めたり、地域活動やイベントのお手伝いなどのボランティア活動から始めるという道もあります。

本人の体調が思わしくない場合は、医療機関等のデイケアを利用しながら身体をならしていくという道もあります。働きたいという気持ちになったときがスタートラインです。そこからどのような道に進むのかの目標を作り歩んで行きます。そしてどの道を歩むことになっても、ひきこもりの期間が長いことが自分にとってマイナスではなく、じっくり自分と向き合った期間がそれだけかかっただけで今の自分は何の迷いもないということを面接などでアピールできるようになっていれば、社会に出る準備はできていると思われます。

スタートラインに立つ一歩を踏み出す勇気さえあれば、長い間ひきこもっていたとしても働くことはできます。

A3

一度は働いたことがある方が、その職場での人間関係のトラブルなど辛い体験で傷つきひきこもりになるケースはよくあります。例えば次のようなケースです。

  • 「上司から指示された業務がよく理解できず、いつも怒られていた。だんだん仕事をする気力がなくなってきて、会社に行けなくなったので退職した。」
  • 「同僚の作業のペースについて行けず、いつも迷惑をかけていた。そのうち周りのスタッフの視線が気になるようになり退職してしまった。」
  • 「同じ職場のスタッフとうまくコミュニケーションが取れず、いつも職場では一人ぼっちだった。」

それぞれ退職した状況は違いますが、自分の職業的なスキルを理由にしたものは少なく、主に対人関係で悩んだ末に退職したケースが多いようです。このように対人関係がうまく築けない、また自分自身でその悩みを抱え込んでしまうような方は、ついつい「次の職場でも同じような状況だったらどうしよう…」という不安が先立ち、なかなか次への一歩が踏み出せません。そのような場合、まずはその不安を解消するところから始めてみましょう。解消する方法には次のような方法があります。

  • 居場所を提供している団体や就労支援機関などで開催されているコミュニケーションセミナーに参加し、他人とのコミュニケーションの取り方を身につける。
  • 同じような経験をした先輩が再び就職できた体験談を聞き参考にする
  • 心理カウンセリングなどを受けながら、少しずつ不安を取り除く

次に、少しずつ不安が和らいできた段階で、職業体験プログラムやボランティア体験プログラムを受講することをお勧めします。どちらも就労のお試しの意味合いがありますので、今の自分にできることとできないことがよくわかります。どこまでのレベルの作業ならできるのか、その作業にはどのくらいの時間がかかるのか、指示通りに動けるのか、自分から主体的に動けるのか、勤務時間はどれくらいなら大丈夫か、など自分が不安で気になっていることをとにかく確認してみましょう。また対人関係についても体験中に不安なく過ごすことが出来るのかどうかも確認しておきます。

最後に、上記のステップで自分自身が抱える不安よりも働きたい気持ちの方が強ければ、思い切って就職活動をしてみてください。その際、就労支援機関でキャリアコンサルティングなどのキャリア相談に乗ってもらうことをお勧めします。就職活動の進め方に関する全般的な相談にも乗ってもらえますし、何より誰かに相談し動いた結果を報告することは、自分自身を振り返ることができ、以前よりも成長した自分を確認できます。それが自信となって最終的には良い結果に結び付くのです。

お問い合わせ

部署名:企画県民部女性青少年局青少年課

電話:078-362-3143

FAX:078-362-3957

Eメール:seishonen@pref.hyogo.lg.jp