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(本ページは令和2年3月22日にマイナンバーHYOGO!に投稿されていた記事です。)
平成31年1月から、マイナンバーカード方式によるe-Tax(インターネットを介した国税電子申告)がスタート。今年からはマイナンバーカード対応のスマホによる申告もできるようになり、ますます便利になっています。そこで神戸市の灘税務署にお邪魔して、金谷署長にマイナンバーカードによる確定申告についてお話をうかがいました。
灘税務署 金谷署長 |
「そもそもe-Taxの利用者は、年々増え続けているんですよ」と金谷署長。確定申告期に、わざわざ混雑している税務署に出向くことなく、24時間いつでも確定申告ができることがいちばんの理由。生命保険料控除の証明書などの添付書類も、内容を入力することで添付する手間が省けます。さらに、通常約6週間はかかる還付金を約3週間で受け取れます。いいことずくめのe-Taxというわけです。
現在e-Taxは、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の2つの方法で利用できます。
マイナンバーカード方式では、もちろんマイナンバーカードをあらかじめ取得しておくことが必要ですが、ID・パスワード方式でも税務署に出向き、事前にID・パスワードを取得しておかなければなりません。
金谷署長自身もふるさと納税をしていることから、今年は「マイナンバーカード+スマホ」による確定申告を行うとのこと。そこで、その手順について教えていただきました。
まず国税庁のホームページへアクセスし、「確定申告書等の作成はこちら」のバナーをタップ。収入や控除の質問に順次回答し、提出方法で「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選びます。画面の案内に従って、必要なアプリをインストールし、マイナンバーカードにスマホを重ねて読み取り開始。認証を済ませて、収入や控除の金額などを入力して送信すれば、確定申告は完了です。
だいたい20分くらいで終了。とってもスピーディでした。
申告書のデータは保存や印刷もできます。また、入力途中で保存し、続きから編集することもできます。
<関連リンク>
国税庁 国税電子申告・納税システムe-Tax(イータックス)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
個人事業主など事業収入があり、各種会計ソフトなどを使ってパソコンで申告書を作成している人は、従来通りパソコンからの申告もできます。その場合は、マイナンバーカードを読み込むICカードリーダライタをパソコンに接続する必要があります。
ICカードリーダライタは用意しなければなりませんが(市販品2~3,000円)、マイナポータルの活用など今後のマイナンバーカード利用を考えれば、これを機会に使ってみてもいいのかも。
青色申告をしている方については、令和2年分の確定申告から、今の特別控除額65万円が55万円に減額されるので要注意。でも、e-Taxでの申告なら従来通りの額の特別控除が受けられます。
まだの人は、来年からスムーズにe-Taxで申告できるように準備しておいた方が良さそうです。
マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスでマイナンバーカードを取得した人だけが利用できる、いわば“マイページ”。行政機関の間での自分の個人情報のやりとりが確認でき、各種届出や申請もでき、子育てや福祉などその人に必要な行政からのお知らせも受け取れます。もちろん、e-Tax利用の履歴も確認できます。
金谷署長からは「マイナポータルを利用し、手間なく確定申告が行える仕組みづくりが検討されているんですよ」とちょっと未来のe-Taxについてのお話がありました。日本年金機構、生命保険会社、銀行・証券会社などと連携し、関連データをマイナポータルに集約。確定申告時に自動入力できる仕組みです。誰もが手間なく、そして正確かつ公正に行えるe-Taxへ、ますます進化していくようです。
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