世界に開かれた、文化豊かな社会づくり~その2
21世紀の国際社会を視座におくと、被災地域の復興は世界都市関西の一翼を担い、日本の国際化のあり方を先導する地域としての復興であることが重要である。
世界の人々との共生社会づくりをより一層推進するため、外国人県民にとっても安全で暮らしやすい環境づくりや「こころの国際化」を推進するなど多文化型のまちづくりを進めるとともに、文化、経済、生活などさまざまな分野における国際交流活動の新たな拠点とプログラムを進め、共生と交流の理念に支えられた地域文化の創造を目指す。
多文化型まちづくりへの支援
国際性豊かで、多文化が交流する、外国から見ても魅力あるまちづくりをめざし、外国人県民にとっても安全で暮らしやすい生活・教育環境づくりや「共生のこころ」を永続・発展させていく基礎づくりを行うため、県民の「こころの国際化」を推進する各種啓発事業を実施する。また、多彩な外国人県民の参画の機会や場を設けることにより、国際的な英知を集めた震災復興を行う。
- 外国語による生活情報の提供・インフォメーションセンターの設置
- 外国人学校に対する教育・活動支援
- 留学生等への生活支援の充実
- 「こころの国際化」を推進する各種啓発事業の実施
- 復興への外国人県民の積極的参画
- 兵庫学生街構想の推進
- 国際ボランティア文化交流センターの整備
国際交流・協力の推進
国際交流機能の充実を図り、アジア・太平洋地域を中心とした交流を活発に進めるため、WHO神戸センター等の国際研究機関の整備を行うとともに、経済・文化・生活等各分野において、多様な国際交流・協力の中核となる拠点の整備を行う。また、在関西の各国領事館と地元が情報や意見を交換する場を設けるとともに、今回の震災での国際的な交流・協力の貴重な経験を踏まえ、双方向をめざす国際交流・協力の具体的な推進指針を策定する。
- 国際的健康研究機関等の誘致(再掲)
WHO神戸センターの設立
国際エメックスセンターの施設整備
- 兵庫国際センター(仮称)の整備
(JICA国際センター(仮称)、兵庫国際交流センター(仮称)、アジア・太平洋教育研修センター(仮称))
- 領事館サミット(仮称)の開催
- 国際交流・協力推進指針の策定
- 東アジア地域酸性雨モニタリングネットワーク構想の推進(再掲)
- 国際コンベンションの誘致・開催(再掲)
- モニュメント国際公募展の開催
- 中国・アジア交流ゾーン構想の推進
復興を促進するイベントの開催
震災復興の状況を見極めながら、復興を記念し、さらなる発展を促進するイベントを関連市町等とも連携しながら開催することを検討する。
都市・農山漁村の相互補完機能や信頼関係を構築するため、都市住民の参加と合意を得ながら、心の安らぎを覚える“第2のふるさとづくり”を推進するなど、都市と農山漁村の交流を基軸にした相互支援体制を整備する。
交流の組織と基盤づくり
都市と農山漁村との平時におけるきめ細かな交流活動による多層的な交流ネットワークの形成のため、交流活動を促進する拠点施設の整備、交流に関する情報の受発信機能の充実等を進める。
- 交流拠点の整備
- 交流促進のための人材育成・交流ネットワークの整備
- 交流活動の支援
- ふるさと青年協力隊等の派遣
- しそう森林王国との交流
人と自然とのふれあいの場の整備
うるおいとやすらぎのある生活環境を創出するため、日常生活の中で身近に利用できる森林・水辺空間を、人と自然との共生の場として積極的に整備し、活用を図る。
- 市民農園・里山林の整備
- 六甲山系ハイキング道復興整備事業
- 海の自然学校(仮称)の整備(再掲)
- マリンピア神戸の整備
- 人と自然の共生ゾーン整備事業
- 生産緑地の保全及び活用
- 集落整備事業の推進
- 古民家等の地域資源を生かした里づくり
- 絵島周辺美化事業
- 香りの町づくり