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長谷川穂積さん
元プロボクシング選手、西脇市出身

一つのエールが今の人生に繋がった。
2016年に世界チャンピオンになって、このままボクシングを続けるかやめるか悩んでいたときにファンの方から手紙で、「どんな道を選ぼうと、選ばない方の道に未練は残る。だから後悔のない選択はない、人生に正解はない。選択した道を信じて正解にしていけばいい」という言葉をもらい、悩んでいるより決めた道を信じていけばいいと思い、この手紙の後押しもあってチャンピオンのまま引退することを決断したんです。引退してから9年が経ち、今はあのときやめてよかったと思うし、この道が正解だったと思っているので、こういうふうにヒントをくれるのもエールだと思います。そして、一つのエールから今の幸せな人生に繋がっていると思います。
自分自身に勝つために、自分へエールを。
試合や大会に出るわけじゃないんですが、今も毎朝走って夜も練習しています。ただ、ボクシングはめちゃくちゃ好きでも練習はしんどくて面倒くさいと思うんです。毎日毎日、「走りたくない、練習したくない、けど頑張ろう」って自分自身と戦って、練習した後は毎回やってよかったと思います。それだけのためですが、引退してから9年間、自分との戦いに勝つために自分自身に毎日エールを送ってます。今もボクシングを好きでいられるのは、自分が最高の引退をしたと思っているからです。もしあのまま続けていたら、多分、負けて引退していたと思うんです。負けて引退していたら、もしかしたらボクシングを少し嫌いになっていたかもしれないから、ボクシングを好きなまま引退できてよかったと思っています。自分が納得いくかいかないか、それが大きかったですね。ここで止めていいのかとか、自分自身に頑張れってエールを送りながら、結果いい形で終えることができました。
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部署名:県民生活部文化スポーツ局スポーツ振興課