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こんにちは、1月下旬は冷え込みが大変厳しい日が続き、山頂付近が雪化粧した六甲山を見ることも度々ありました。
明治の初め、春の六甲山を見た植物学者、牧野富太郎博士は「雪が積もっているのかと思った」そうです。当時の六甲山はそれほどに樹木がない荒廃した禿げ山でした。
その後、防災のため植林が始まった六甲山では、長い時間をかけて緑が回復してきました。大正から昭和初期にかけては、山上の開発も進み、ケーブルカーやロープウェイも相次いで開通。ホテルをはじめとしたレクリエーション施設も整備されました。さらに高度経済成長期に保養所、別荘などが多数立地し、かつての禿げ山は「西の軽井沢」と呼ばれる高級リゾートとなりました。
しかし、震災を境に六甲山の観光客数は減少し、山上の保養所の数も最盛期の3分の1ほどになってしまいました。
このような中、港と並ぶ神戸のシンボルである六甲山にかつての賑わいを取り戻すべく、神戸市と連携し「六甲山土地利活用プロジェクトチーム」を立ち上げました。皆様からのご意見もいただきながら、開発規制の緩和、山上からの眺望の改善、トレッキングルートの整備などの取組を進めていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
今、六甲山上では「六甲山・摩耶山の冬あそび」と称して、天然の
池での氷上体験やプレミアムウールクラフト作りなど、様々な施設の
特色を活かしたイベントが多数開催されています。ぜひ冬の六甲山・
摩耶山の魅力を体感してみてください。
神戸県民センター長 水埜 浩
イベントの詳細はこちらをご覧ください。
六甲山・摩耶山の冬あそび(外部サイトへリンク)
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