バスからはじめる公共交通
兵庫県民の公共交通の移動は、約40年前はバス、鉄道を合わせると約90%を占めていました。しかし自動車の普及等により、近年では約40%にまで減少しています。
リーフレット「バスからはじめる公共交通」では、公共交通の目玉、主な公共交通の種類、最近の取り組みなどを紹介しています。
平成23年1月、兵庫県内のある市町から初めて路線バスが無くなりました。理由は、利用者の減少。バス・鉄道の利用者は1960年代のピーク時から半減し、このままでは公共交通がなくなる地域がさらに増えていきそうです。
今、車を運転できる人は、すぐに影響ないでしょう。しかし、車を運転する人も歳をとって車を運転できなくなってしまったら公共交通のお世話になるかも知れません。また、公共交通が無くなれば、車を運転できないお年寄りや学生、免許のない人などは、たちまち不便な生活を強いられます。
多くの人が公共交通を利用すれば、便数やルートが充実します。みんなが少しずつお互いのことを考え、公共交通を利用することで、みんなの街、みんなの公共交通を守ることができます。
バスからはじめる公共交通、今一度考えてみましょう。
移動にともなう消費カロリー(公共交通220、自動車102)
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公共交通の利用は、環境にとって、自分にとって、大切な人達にとって良いことがあります。
- 環境・・・・・そろそろ自動車からの乗り換えどきかも?!
公共交通利用によるC02排出量は、自動車と比べると、バスは1/3、電車は1/9
- 健康・・・・・メタボ脱却は、公共交通から!
移動に伴う消費カロリーは、自動車と比べると、公共交通は2倍
- 安全・・・・・その差は歴然、けた違いの安全性!
自動車による事故は、自家用自動車と比べると、バスは1/50、電車は1/280
自動車事故は減少していますが、その内、高齢者ドライバーによる事故は年々増加しており、これからの高齢化で一層の増加が危惧されます。
兵庫県内にお住まいの65歳以上の方は、「運転経歴証明書」の提示で、路線バスや温泉施設等の割引特典もあります。
- 経営悪化
兵庫県内の公共交通は、三木鉄道の廃線(2008年)、全但バスの路線再編(2008年)、神戸電鉄粟生線の経営悪化等、地方部だけでなく都市部の公共交通も経営が悪化し、これまでの運行を維持するのが難しくなっています。
- エコ通勤
そこで、豊岡市では職員が自ら自動車から鉄道、バスに通勤手段を変える「エコ通勤」に取り組んでいます。この取り組みにより路線バスの増便が図られ、地域住民への働きかけがより一層広まり、公共交通の利用が伸びています。
- エコ通勤優良事業所
「エコ通勤」に取り組む神戸製鋼所加古川製鉄所はその活動が評価され、近畿運輸局管内で第1号となる「エコ通勤優良事業所」に認証を受けています。
- エコ通学
一昔前の通学といえば、徒歩、自転車、バスでしたが、今は自家用車で学校や駅までの送迎というのが増えています。
公共交通のこと、環境のこと、ご家庭や職場などで話し合ってみてはどうでしょうか?