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検討会における議論の詳細は、下記ホームページをご覧ください。
県立明石公園では、史跡明石城跡の本丸や石垣前等の樹木が生長・繁茂し、明石城の魅力である全国有数と言われる東西380mに連なる石垣や櫓の眺望が損なわれています。また、樹木の生長と共に石垣の隙間に樹木の根が入り込んで石垣を動かし、台風や地震時に石垣を崩壊させる恐れがあります。そこで、樹木の伐採・剪定により、文化財の保全と歴史的景観の維持向上を図ります。なお、本ページの内容は令和4年1月27日の記者会見で説明しております。
明石公園の樹木伐採については、平成31年の明石城築城400周年を契機に、文化財の保全と歴史的景観の維持向上を目的とした事業を継続的に行っています。事業実施にあたっては、専門家や明石市にも参画いただいた委員会により方針を決定しています。
カテコ゛リ |
委員名 |
役職 |
---|---|---|
委員 |
服部保 |
兵庫県立大学名誉教授 |
委員 |
中瀨勲 |
人と自然の博物館館長 |
委員 |
兼光たか子 |
明石公園の自然に親しむ会 |
委員 |
橋本渉 |
(一社)兵庫県造園建設業協会会長 |
委員 |
三上喜美男 |
神戸新聞社論説副委員長 |
委員 |
樫原一法 |
(一社)明石観光協会専務理事兼事務局長 |
委員 |
村上裕道 |
県教育委員会参事兼文化財課長 |
オフ゛サ゛ーハ゛ |
明石市 |
文化財担当課長、まちづくり担当係長 |
オフ゛サ゛ーハ゛ |
兵庫県園芸・公園協会 |
|
オフ゛サ゛ーハ゛ |
県教育委員会 |
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オフ゛サ゛ーハ゛ |
東播磨県民局 |
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オフ゛サ゛ーハ゛ |
県公園緑地課 |
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カテコ゛リ |
委員名 |
役職 |
---|---|---|
委員 |
増渕徹 |
京都橘大学教授 |
委員 |
高瀬要一 |
(公財)琴の浦温山荘園理事長 |
委員 |
中瀨勲 |
人と自然の博物館館長 |
委員 |
西尾弘子 |
(一社)明石観光協会副会長 |
委員 |
服部保 |
兵庫県立大学名誉教授 |
委員 |
村上裕道 |
文化庁地域文化創生本部研究官 |
オフ゛サ゛ーハ゛ |
明石市 |
文化振興課長、文化財担当課長 |
オフ゛サ゛ーハ゛ |
文化庁 |
文化財第二課 |
具体の工事の実施手順として、令和3年度は工事着手前に工事の目的(石垣に悪影響を与えている樹木の伐採、景観の向上)や、サクラやモミジ、希少植物の保全などを説明・周知する看板の設置、HPの掲載を行いました。
史跡明石城跡の区域での樹木伐採工事を行う際は、文化財保護法に基づき明石市の許可が必要であり、表の通り明石市の許可を得て伐採工事を実施しています。
表:明石城築城400周年事業以降の伐採に伴う許可申請
申請日 | 申請内容 | 明石市許可日 | 申請時知事名 |
---|---|---|---|
平成30年8月16日 |
石垣除伐(南側、西側) |
平成30年8月29日 |
井戸敏三 |
平成30年11月27日 |
石垣除伐(天守台周辺、正面入口) |
平成30年12月4日 |
井戸敏三 |
令和元年6月5日 |
石垣除伐(南側) |
令和元年6月14日 |
井戸敏三 |
令和元年11月11日 |
桜植樹支障木除伐・剪定(剛ノ池周辺) |
令和元年11月20日 |
井戸敏三 |
令和2年9月15日 |
景観除伐(ひぐらし池周辺) |
令和2年9月18日 |
井戸敏三 |
令和2年12月15日 |
石垣除伐(南側、西側) |
令和2年12月22日 |
井戸敏三 |
令和3年8月3日 |
石垣除伐(北側、本丸、二ノ丸、東ノ丸) |
令和3年8月4日 |
齋藤元彦 |
令和3年10月14日 |
石垣除伐(天守台以北) |
令和3年10月19日 |
齋藤元彦 |
実際の許可書を例示します。申請書の中で『樹木の除伐・剪定により景観の向上が図られ、史跡の価値向上につながる』という事業の目的や工事範囲についても示し、許可を得ています。
県民のご意見を公園整備・維持管理に活かすために来園者アンケートを実施しました。
アンケート結果は以下の通り、賛成が79%、反対は21%でした。
明石公園樹木伐採に関するアンケート結果
見はらしがスッキリしてお城もはっきり見えて良かった。 |
緑もきれいだけど虫がおちてくる心配はないのが良い。 |
すっきりしていいと思います。石垣きれいですね。 |
施工前の写真を見比べると些か伐採しすぎた感じは否めないが、目的が「明石城や櫓の視認性の向上」なのであれば良いのではないでしょうか。 |
駅から良く見え現在的 |
伐採して小さな樹木でOK。 |
前の様子がわからないので、石垣は石垣で、目をひくものがありいいと思います |
明石城が見やすくなって良いと思った。良さがより伝わる。 |
お城にもっと近づける(入れるように)してほしい |
石垣が見えて奥行きが分かってとてもいい反面日陰が減って少し残念です |
桜の木を増植する、又は目立つようにしてほしい。 |
東側もお願いします。 |
もう少しだけみどりがほしかった |
切りすぎ。もう少しおいといてほしい。木の標識も欲しい |
確かに石垣は美しく見えるけど、立派に育っていた木々がなくなって、正直淋しい。観光重視のように見える |
自然の大切さと人間の共存ですが、やややりすぎなのでは? |
令和4年度以降についても、石垣の崩壊を防止するための伐採工事、箱堀・空堀の形状を見えるようにする事業に向けた設計業務、堀の土塁部分についての剪定工事などを進めていきたいと考えています。土塁部分については剪定を行い、原則として伐採は行いません。
令和4年1月から、明石公園等において新たなパークマネジメントの導入検討に向けた意見募集を始めていますが、平成30年度から継続的に実施している樹木伐採工事とは関係ありません。
コロナ禍での外出先として県立都市公園の人気が高まっている中、さらなる魅力の向上を図るため、民間の優れたノウハウと投資を呼び込み、収益施設の整備や、その収益で広場や園路、ベンチ等を整備、維持管理する新たなパークマネジメントを行う。
日程 |
内容 |
---|---|
令和4年1月6日~令和4年1月31日 |
参入検討事業者の受付開始 |
令和4年2月7日~2月18日 |
個別対話の実施 |
令和4年3月 |
実施結果の公表 |
令和4年度 |
公募選定委員会の設置、 公募による事業者選定 |
令和5年度 |
事業者の引継期間 |
令和6年4月~ |
新たなパークマネジメントへ移行 |
詳細は「兵庫県として初の民間によるパークマネジメント導入にむけたサウンディング調査」をご覧ください。
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