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瀬戸内海は、日本最大の内海で、多数の海に彩られ、古くから比類のない美しさを誇る景勝地として、また豊かな漁場として私たちの暮らしに豊かさをもたらしてきました。しかし、高度経済成長期の都市化・工業化の進展に伴い富栄養化が著しく進行し、赤潮等の被害が発生する「瀕死の海」と呼ばれました。その後、厳しい排水規制や処理施設の整備等の対策の結果、水質は大きく改善した一方、貧栄養化が進み、ノリの色落ち、アサリやイカナゴなど漁獲量が急減するなど海の生態系に深刻な影響が生じています。
イカナゴの変化(痩せ)
透明度の上昇
ノリの色落ち
このような瀬戸内海の現状を受け、豊かで美しい瀬戸内海の再生に向けて、様々な団体が「豊かな海づくり活動」に取り組んでいます。県下での取り組みとして、農業者と漁業者が連携し、ため池の底に溜まった豊富な栄養を海に流すかいぼりや植樹活動、アマモ場等のブルーカーボン生態系の再生、底質環境改善のための海底耕うんなどが盛んに取り組まれています。
かいぼり
植樹活動
海底耕うん
そして、令和4年11月に明石市で開催した「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会~御食国ひょうご~」では、天皇陛下から「この大会を契機として、海や漁業への理解と関心がさらに深まり、豊かな海づくりの輪が、ここ兵庫県から全国に広がっていくことを願う」とのおことばを頂くとともに、本県の先導的な取組を時代を担う高校生が自ら学び、豊かな海への想いを自らの言葉で全国に発信しました。
稚魚の御放流の様子
記念式典
兵庫県マスコットはばタン大会ver
全国豊かな海づくり大会での機運醸成を一過性のものとせず、豊かな海づくりに向けた取り組みの輪をさらに広げ、その姿を力強く発信し続けるため、令和5年7月に「ひょうご豊かな海づくり県民会議(以下、県民会議)」を設立しました。県民会議では将来に渡って四季折々の海の恵みを享受し、誰もが海水浴や潮干狩りなどの海のレジャーを楽しむことができ、次代を担う子ども達をはじめ多くの県民が誇りに思える「豊かで美しいひょうごの海」を実現するため、多様な主体による豊かな海づくり活動のネットワーク化を進め、県民参加の裾野を一層広げていきます。
設立総会
県民会議ロゴマーク
県民会議文字ロゴ
県民会議設立後、初となる「第1回ひょうご豊かな海づくり推進大会」を令和5年11月に神戸市のポートアイランド市民広場にて開催しました。当日は天候に恵まれ、子ども連れのご家族など約500人の参加がありました。
本大会では、県民会議会員の取組事例の発表や豊かな海づくりに関する展示、海を感じるワークショップなどを通じて、会員間の連携促進や県民総参加に向けた情報発信を行いました。
集合写真
ステージイベント
豊かな海づくりに関する展示
県内での豊かな海づくり活動の拡大のため、ふるさとひょうご寄附金(個人版ふるさと納税)・企業版ふるさと納税等を活用し、イベントやワークショップ、ブルーカーボンの保全等の豊かな海づくり活動に取り組む団体に補助金を交付しています。令和5年度は6団体を支援し、豊かな海づくり活動への県民参加の機会を設けることができました。今後は本事業の規模を拡大し、さらなる活動の輪の拡大に努めます。
漁網再生バッグ作りのワークショップ
小学生のアマモ種付体験
検討会の詳細は下記ページをご確認ください。
兵庫県は大阪府と「大阪湾ブルーカーボン生態系アライアンス(MOBA)」を設立し、大阪湾をブルーカーボン生態系の回廊でつなぐ「大阪湾MOBAリンク構想」の実現を目指しています。
詳細は下記ページをご確認ください。
県民会議ホームページにて豊かな海づくり活動に関する情報を随時発信をしています。
詳細は下記ページをご確認ください。
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