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まちの子育てひろば |
安心して子どもを産み、地域みんなで子育てを支える。それが社会の一つの理想である一方で、いま、少子化は日本全体で大きな社会問題となっている。
兵庫県の合計特殊出生率も、平成28年の1.49から少しずつ低下傾向にあり、県では若い世代がここで働きたい、結婚して子育てをしたいと思える地域を築けるよう、子育てだけでなく就業・結婚・妊娠・出産・子育てまでを含めたさまざまな支援を行っている。
子育ては心配事の連続だ。「こんなときみんなどうしてる?」「離乳食はどうやって進める?」といったちょっとした相談や情報交換は、子育てには不可欠なコミュニケーションである。SNSなどで気軽に情報が手に入る時代にあるとはいえ、実際に顔を合わせて話せる人がいたり、打ち明けられる窓口や人間関係があったりするだけで、子育てはずいぶん見通しが明るいものになる。
親子を孤立させないための一つの取り組みとして、県は、子育て中の親子が気軽に集い、仲間づくりをしたり、子育てに関する相談や情報交換ができる「まちの子育てひろば」の開設を進めている。地域の身近な保育園や幼稚園、児童館などを会場とし、地域で活躍するNPOや子育て支援団体などが、特色を活かした活動を展開している。
身近な場所で、親子のふれあいの場を作る |
子どもたちと本とのふれあいを目指したもの、0歳の赤ちゃん連れで参加できるもの、工作が楽しめるものなど、その内容は多岐に渡る。ひろばは、県に登録されている専門資格や経験をもつ「ひろばアドバイザー」の協力も得て、子育ての悩みに応えたり人形劇やパネルシアターといったイベントの開催も行っており、親子が「ちょっと寄ってみよう」と思える場所を創りあげている。
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子どもがいる世帯をあたたかく見守る「応援隊」が周りに多いほど、子育てにやさしいまちに近づく。そんな地域づくり支援の一つの形が「子育て応援の店」だ。
これは、兵庫県内にある店舗のうち、趣旨に賛同する商店などが協賛し、子育て世帯(18才未満の子どものいる家庭)を対象に、料金の割引や各種サービスなどを行うもの。親はもちろん、妊娠中の人、同居する祖父母も対象で、会員登録をすれば各種サービスが受けられるパスポートが発行される。
「ひょうご子育て応援の店」ステッカー |
「ひょうごの子育て支援」に協力する事業者は年々増えており、サービス内容もバラエティ豊かだ。飲食店などで1品サービスや割引がある一方で、業種に関係なく「ミルクのお湯を提供」を掲げるところもある。
「困ったらいつでも声をかけてほしい」。そんな見守りや、差しのべる手があることで、地域全体で子育てを応援する土台が築かれていく。
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