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田結川河口から見る田結川沿いの田結集落のまちなみ(豊岡市) |
広い県土、変化に富んだ気候、地形から、多様な自然に恵まれている兵庫県。本県では、県民の参画と協働のもと、「安全ですこやかな川づくり」「自然の豊かさを感じる川づくり」「流域の個性や水文化と一体となった川づくり」「水辺の魅力と快適さを生かした川づくり」に取り組んでいる。
また、主に河川や湖沼などの内水面漁業の一層の振興を図るため、県中央部に位置する朝来市にある内水面漁業センターにおいて、淡水魚の増養殖技術の研究や、淡水魚養殖等の技術指導、小中学生や遊漁者に対する体験学習などを行っている。
一方、「ひょうごの景観ビューポイント 150選」では、県民やまちづくり団体等により、守り育まれてきた美しいまちなみや豊かな自然など、人を引きつける魅力的な景観を「ビューポイント」として150箇所選定するなど、兵庫県でしか見ることのできない景色を紹介している。
平成8年に策定した「ひょうご・人と自然の川づくり基本理念・基本方針」に基づく取り組みを開始してからおおむね20年が経過した平成30年度に、これまでの取り組みを振り返り、今後の川づくりに活かすため成果と課題をとりまとめた。引き続き県民の川に対する関心を高めていくために、県民が川を知り、年間を通じて川への関心を高めるツールのひとつとして「ひょうごの川おでかけマップ」を作成。特徴的な河川景観や親水空間、川の土木遺産など、河川に着目しておすすめのおでかけスポットを選定し、川の持つ多様性などについて紹介している。マップには、おでかけスポットへのアクセス情報の他、水文化や環境保全の取組、過去の災害、川遊びの注意点、防災情報入手先などを掲載。「楽しむ」という観点に加え、「防災」についても学ぶことができる内容になっている。
ひょうごの川おでかけマップ(摂津編)
また平成12年度には、川を身近な自然として愛し、安全で美しい県土を創出するとともに地域交流を深めてもらいたいという願いを込めて、約5万本の桜でつなぐ「ふるさと桜づつみ回廊」を、9年の期間を経て完成させた。その距離は、瀬戸内海から日本海を結ぶ河川沿い(武庫川~篠山川~加古川上流~円山川)約170km。桜が河川を彩る「さくら周遊ルートマップ(阪神・丹波・但馬版)」では、桜の撮影地ガイドも紹介している。
ふるさと桜づつみ回廊 さくら周遊ルートマップ(阪神地域) |
丹波市氷上町の桜並木 |
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県内の加古川や揖保川など12の河川には共同漁業権が免許されており、漁業協同組合によって様々な魚種が放流され増殖活動が行われている。これらの増殖活動により、河川ではアユを中心に、ヤマメやアマゴ、ニジマスなどのサケ類、ウナギ、モクズガニ等が漁獲されるほか、県下各地でマス類やウナギ等の養殖業が営まれている。
さらに、県内の内水面の水産技術に関する普及指導の拠点としての役割を担っている「内水面漁業センター」では、漁業者等への助言指導のほか、小学生への採卵体験実習などを実施している。エントランスは、ヤマメやイワナなど円山川水系に生息する魚類を展示するミニ水族館となっている。
道の駅みなみ波賀前で行われたアユの放流(宍粟市) |
内水面漁業センターでは夏季には川遊びが体験できる(朝来市) |
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県政150周年に合わせ、「地域の魅力の再発見」を目的に選定された「ひょうごの景観ビューポイント 150選」は多くの県民が参画できる企画とし、ビューポイントの候補を公募、選定にも県民が参加できるようインターネットによる投票を行った。その結果を踏まえ、景観審議会を経てビューポイントを選定。ビューポイント(視点場)からは山や川などの豊かな自然景観や美しいまちなみ景観など、県内各地の魅力あるビュー(眺め)を楽しむことができる。150箇所の詳細は「ひょうごの景観ビューポイント150選」ガイドブックにまとめられている。
佐用町 宿場町平福の天神橋から見る川端風景 |
丹波市 川代公園の遊歩道から見る篠山川に架かる吊り橋 |
「ひょうごの景観ビューポイント150選」ガイドブック |
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