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更新日:2023年2月1日

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令和5年2月局長メッセージ(阪神北県民局長和泉 秀樹)

「密着ドキュメント」といえば通常、特定の「人」に密着します。「情熱大陸」「プロフェッショナル」「ザ・ノンフィクション」など、数多のドキュメント番組はこの手法です。一方、「場」に密着するという手法で異質でありながら良質なドキュメント番組が、NHKの「ドキュメント72時間」。今年、放送11年目を迎える、コアなファンの支持が高い番組です。この番組の特徴は、取材対象が「場」に「いる人」よりも、「来る人」であること。例えば、コンビニに密着する場合、コンビニの店員ではなく、コンビニに買い物に来る人にインタビューし、そこで語られるエピソードを時系列で紡いでいきます。そして取材期間は3日間、72時間の限定。
 

昨年の夏、放送10年を記念して、「視聴者が選ぶ歴代ベスト10」が放送されました。実は、私がこの番組を知ったのはこの放送がきっかけで、最初は何の気なしに観ていたんですが、一気にその魅力に引き込まれました。300本以上の放送からの選りすぐりの10本なので、どれも見応えがありましたが、その中でも一番私の琴線に触れたのが、第2位に選ばれた「大病院の小さなコンビニ」。2014年に放送されたこの作品は、千葉県の巨大総合病院の中にある24時間営業のコンビニが舞台。客のほとんどは病院関係者で、患者やその付き添い家族もいれば、医師や看護師など勤務する人も。特に印象に残った二人のエピソードを紹介します。
 

一人は、30歳の女性産婦人科医。早朝6時半の当直明けに栄養ドリンクを飲んでいるところを取材されます。仕事は楽しいと話し、その理由を聞かれると、「よく言いますけど、おめでとうって言えるのはうちの科しかないですから」と答え、二本目の栄養ドリンクをぐびっ。そのまま笑顔で日勤に向かいました。その日の23時、帰宅前にコンビニを訪れ、水を購入しているところを再度取材されますが、朝と様子が違い、疲れた様子。そして口から出る言葉は、「寝られない」「病院の夢でうなされる」「仕事がつらい」などネガティブなものばかりで、目を潤ませながら、正直な心情を吐露し続けます。
「扱っているものが重すぎて。生まれてくる命なんでね。これまで4回ぐらい病院で泣きました。少し赤ちゃんに苦しい思いさせちゃったときとか。苦しいですね」
 

もう一人は、退院していく69歳の男性患者。取材最終日の朝に買い物をしているところ取材を受け、「今日退院」と答えたので、取材者が「おめでとうございます」と応じたところ、笑顔で「でもね、ダメ。何年も生きない。大腸がんが肝臓にまわって手術できない。だからもう、割り切り」。通い慣れたコンビニでおにぎりを買い、取材者に「ありがとうございました」と言って、一人暮らしの家に帰って行きました。
 

これらのエピソードのような重めのものばかりではなく、市井の人々のちょっとした人生が垣間見られるのも、この番組の魅力です。

今年1月に放送されたのが、
・美術大学春グラフィティ
・大阪昭和から続くアパートで
・神戸小さなお好み焼き屋にて
・南房総静かな桟橋で

「神戸小さなお好み焼き屋にて」は、新長田の「いろは」さんに密着したもので、阪神・淡路大震災にも触れつつ、人情味たっぷりの作品でした。今後のラインアップも楽しみです。

 

「ドキュメント72時間」とは比べるべくもありませんが、今月の「県民だよりひょうご」の「阪神北県民局からのお知らせ」の紙面づくりにあたり、担当職員が数時間、取材を行いました。昨年12月に宝塚市内で開催した「“きらっと☆オンリーワン”クリスマスバザール」で、出店者の方や、商品を購入していただいた方にお話を伺い、紙面にまとめました。“きらっと☆オンリーワン”ショップは、阪神北地域の障害者就労施設で作られた自主生産品を紹介、販売支援する取組みです。紙面から、この取組みへの思いが少しでも伝われば幸いです。
また昨年12月には、阪神北県民局のツイッターでもこのときの様子を発信しています。ぜひご覧ください。

取材にご協力いただいた皆さま、この場をお借りしてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

>県民だよりひょうご2月号阪神北版(PDF:620KB)
>”きらっと☆オンリーワン”ショップ~障害のある方が心をこめて作った商品を販売しています!~

 

ドキュメント番組といえば、エンディング曲がいい仕事をしています。「Etupirka」(情熱大陸)、「Progress」(プロフェッショナル)、「サンサーラ」(ザ・ノンフィクション)など、曲が流れてくるだけで、どんなドキュメントでも「ええ話やなあ」と思わせる力があります。「ドキュメント72時間」のエンディング、松崎ナオさんの「川べりの家」も、そんな一曲です。ご存じの方はこの曲を頭に浮かべながら、あるいは聴きながら、今月の「阪神北県民局からのお知らせ」を改めて読んでいただくと、少し見え方が違ってくるかもしれません。お試しを。

 


 

最近、ネクタイをせずに勤務する日が増えています。というのも、兵庫県では、「夏のエコスタイル」実施期間に取り組んでいた「ノーネクタイ、ノージャケット」などの軽装勤務を、昨年12月からは期間を設定せず、通年で実施することとしたためです。

その目的は、
(1)個々の状況に応じた働きやすい服装により、業務の効率化と自由で柔軟な発想の創出につなげ、県民サービスの一層の向上を目指す
(2)気温に合った服装を選択することにより、SDGsの観点から環境に配慮した働き方を実現する

「幹部職員による率先した実践と発信」が必要ですので、私も式典や公式行事がない日などTPOに応じて、タートルネックのセーターなどで勤務しています。妻からは、「山城新伍(さん)か」と突っ込まれながらも、めげずに。(昭和世代にしか伝わらないかな・・・)

今月からはホームページの写真もノーネクタイ仕様に変えました。
この取組みへのご理解をお願いします。

【ポスター】服装の柔軟化(PDF:828KB)
 

阪神北県民局長和泉 秀樹

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お問い合わせ

部署名:阪神北県民局総務企画室総務防災課
電話:0797-83-3101(代表)
FAX:0797-86-4379
Eメール:hanshinksom@pref.hyogo.lg.jp