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更新日:2017年8月16日

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平成29年3月センター長メッセージ(神戸県民センター長 水埜 浩)

  こんにちは、厳しい冷え込みもようやく一段落して、春の足音がそこまで聞こえてきたように感じます。

 さて、先日NHKの人気番組「ブラタモリ」で、2週にわたり神戸が紹介され、明治時代の旧湊川の付け替えが取り上げられました。
 現在の湊川公園、新開地からハーバーランドの東のあたりを流れていた旧湊川は、当時の山陽本線が川の下のトンネルを通っていたというほど、厚く土砂が堆積した天井川でした。このため、6~7mの高い堤防によって市街地が東西に分断されていました。
 そこで、明治34年(1901年)、当時世界最大規模の河川トンネルであった湊川隧道を掘削し、西の苅藻川に合流させる水路を拓いて、現在の「新湊川」に川を付け替たのです。そして元の河川跡は映画館や芝居小屋が軒を連ねる繁華街「新開地」として生まれ変わりました。
 旧湊川だけなく、生田川や住吉川をはじめ、急峻な六甲山を流れ下る表六甲の河川は地域の往来の妨げとなり、たびたび大規模な災害を引き起こしていました。このため、先人達は街の発展をめざし、数々の河川改修に取り組んできたのです。生田川は東方に付け替えられ、旧河川はフラワーロードとなり、宇治川下流は暗渠化され、地上はメルカロード商店街となりました。
 このように、河川改良の歴史を抜きに神戸のまちづくりは語れません。ぜひお近くの川の遊歩道や親水広場、また湊川隧道などにお出かけいただいて、川に親しんでいただくとともに、先人達の労苦に思いを馳せていただけたらと思います。

                神戸県民センター長 水埜 浩

 参考 湊川隧道について(リンク)
    フラワーロードは昔、生田川だった(神戸市ホームページへリンク)(外部サイトへリンク)

 
   過去のセンター長メッセージ

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