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更新日:2025年12月18日

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豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報

このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。

2025年第50週(12月8日~12月14日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします

今週のcontents

  1. 定点把握感染症について
  2. インフルエンザについて
  3. 感染性胃腸炎について
  4. 社会福祉施設等における感染症集団発生時の対応について
  5. 海外へ渡航される皆様へ

1.定点把握感染症について

疾患名

定点あたり

患者数

増減

疾患名

定点あたり

患者数

増減

今週

先週

今週

先週

インフルエンザ

32.38

28.13

手足口病

0

0

-

COVID-19

0.38

0.5

伝染性紅斑

0.6

1.0

急性呼吸器感染症

44.0

39.25

突発性発疹

0

0

-

RSウイルス感染症

0.2

0

ヘルパンギーナ

0

0

-

咽頭結膜熱

0

0.2

流行性耳下腺炎

0

0

-

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.0

0.4

急性出血性結膜炎

0

0

-

感染性胃腸炎

4.2

2.4

流行性角結膜炎

0

0

-

水痘

0.4

0

 

 

 

 

 

2.インフルエンザについて

今週、管内の定点あたりの患者数は32.38人(先週28.13人)と増加しました。

臨時休業の施設別発生状況では、今週10件の報告がありました。内訳は、学年閉鎖が中学校2件、小学校4件、学級閉鎖が中学校2件、小学校2件です。社会福祉施設での集団発生の報告はありませんでした。

インフルエンザの予防には手洗い、咳エチケット、適度な換気、ワクチン接種等が有効です。

また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケットのうえ、早めの受診が重要です。

  • インフルエンザは発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われており、ウイルスを排出している期間は、外出を控える必要があります。
  • インフルエンザが疑われる症状があるときは、まずは、水分を十分とり、しっかり休養しましょう。
  • 休日、夜間の救急外来は混雑し、待ち時間が長くなることがありますので、「救急安心センターひょうご」「子ども医療電話相談」をご活用ください。
  • ただし、高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど緊急性があるときは、迷わずに受診してください。

救急安心センターひょうご

(短縮ダイヤル)♯7119、(直通ダイヤル)078-331-7119

但馬地域小児救急医療電話相談:0796-22-8899

子ども医療電話相談(短縮ダイヤル)♯8000(直通ダイヤル)078-304-8899

  • 相談は無料ですが、通話料は利用者にご負担いただきます。
  • 医療機関を受診するときは、事前に連絡し、受診できる時間帯や受診方法等、医療機関の指示に従って受診しましょう。

 

【関連ページ】

厚生労働省HP

  • インフルエンザQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2024.html

3.感染性胃腸炎について

今週、管内の定点あたりの患者数は4.2人(先週2.4人)と減少しています。

感染性胃腸炎は毎年12月から3月ごろにかけて特に発生が多くなっており、この時期の感染性胃腸炎はウイルス性、特にノロウイルスが主要な原因になっています。

調理前、食事前、排せつの後、おむつ交換の後等は石鹸と流水でしっかり手洗いをするなど感染対策に努めましょう。

  • 感染性胃腸炎は、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。
  • 原因となるウイルスには「ノロウイルス」「ロタウイルス」「サポウイルス」「アデノウイルス」などがあり、おもな症状は腹痛、下痢、嘔吐、発熱です。
  • ノロウイルスは、少量でも感染力が強いことが特徴で、患者のふん便や嘔吐物には1グラムあたり100万から10億個もの大量のウイルスが含まれており、手指や食品を介して経口で感染し、人の腸管で増殖します。

関連ページ】

厚生労働省HP

 

4.社会福祉施設等における感染症集団発生時の対応について

社会福祉施設等でインフルエンザ、COVID-19、感染性胃腸炎などの感染症が発生し、以下の報告の目安に該当する場合は、嘱託医に相談のうえ、市町主管課に報告するとともに、当所へ電話での一報をお願いします。(電話番号:0796-26-3660)

感染の拡大延防止には初動対応が重要です。

報告の目安

  • 同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑われる死亡者又は重篤患者が1週間以内に2名以上発生した場合
  • 同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合
  • 上記に該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合

【関連ページ】

兵庫県HP

5.海外へ渡航される皆様へ

年末年始を利用して海外旅行を計画されている方もあると思います。

海外では、日本で発生していない感染症があるほか、日本よりも高い頻度で発生している感染症がたくさんあります。旅行前には厚生労働省検疫所ホームページで渡航先の感染症の発生情報や適切な感染対策について確認をしておきましょう。

  • 渡航前の予防が大切です。海外に行く前に慎重に準備しておくことで感染の危険を遠ざけることができます。
  • 入国時に予防接種証明書の提示が求められる国がありますので予防接種情報についても必ず確認してください。
  • 感染症には、潜伏期間が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中又は帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。
  • 帰国後、発熱、咳、痰、下痢などの症状がある時は、医療機関へ「症状の出現時期、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴」などを伝え、医療機関の指示に従って受診してください

関連ページ】

兵庫県HP

海外へ渡航される皆様へ

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:388KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:84KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:570KB)

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 豊岡健康福祉事務所

電話:0796-26-3654

FAX:0796-24-4410

Eメール:toyookakf@pref.hyogo.lg.jp