豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報
このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。
2023年第4週(1月23日~1月29日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします
今週のcontents
- 新型コロナウイルス感染症について
- 定点把握感染症について<定点あたり上位5位の感染症>
- インフルエンザについて
- 感染性胃腸炎患者が増加しています
1新型コロナウイルス感染症について
- 兵庫県内の新規感染者数は、第4週18,718人(先週29,260人)で、対先週比0.6倍となり減少が続いています。
- 年代別においては10歳未満が17%と最も多く、40歳代15%、30歳代が14%となっており、30歳代以下の若い世代の占める割合が54%となっています。
- 豊岡健康福祉事務所管内の医療機関で診断された第4週新たな感染者数は253人(先週333人)で対先週比0.76と県と同様に減少が続いています。
- 新型コロナウイルス感染症は、ほとんどの方が軽症です。症状の軽い方で重症化リスクの低い方は、自己検査や市販薬等を活用し自主療養のご協力をお願いします。
新型コロナウイルス感染症に関する情報
<兵庫県ホームページ>
・症状が軽く低リスクの方へ自己検査による療養のお願い
・新型コロナの陽性者・濃厚接触者の方にお願いしたいこと
2定点把握感染症について<定点あたり上位5位の感染症>
順位
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感染症
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定点あたり報告数
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増減
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今週
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先週
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1
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感染性胃腸炎
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14.8
|
12.4
|
↑増加
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2
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インフルエンザ
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7.25
|
6.5
|
↑増加
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3
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突発性発疹
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0.4
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0.6
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↓減少
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4
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咽頭結膜熱
|
0.2
|
-
|
↑増加
|
4
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ヘルパンギーナ
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0.2
|
-
|
↑増加
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3インフルエンザについて
- 4週の豊岡健康福祉事務所管内の定点あたりの患者数は7.25人(先週6.50人)と先週より増加しました。
- 兵庫県の定点あたり患者数は、4週14.2人(先週12.13人)と増加しました。尼崎市が警報レベル開始基準値(定点あたり患者数30.0人)を超え、神戸市、姫路市、西宮市、明石市、伊丹、加古川、加東保健所管内が注意報レベル基準値(定点あたり患者数10.0)を超えています。
- 一般的にインフルエンザは発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
- 咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、不織布製マスクを着用する等、周りの方へうつさない配慮が大切です。
- 手洗いうがいの励行、マスクの着用、咳エチケットなどの基本的な感染症対策に努めましょう。
<関連ページ>
国立感染症研究所ホームページ
兵庫県ホームページ
4感染性胃腸炎患者が増加しています
- 第4週の豊岡健康福祉事務所管内の定点あたりの患者数は14.8人(先週12.4人)と増加しています。
- 感染性胃腸炎とは細菌又はウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。原因はウイルス感染(ロタウイルス、ノロウイルスなど)が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。
- ノロウイルスによる感染性胃腸炎では潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
- ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はないため、通常、対症療法がおこなわれます。止瀉薬(下痢止め)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいと言われています。
- 感染を防ぐためには、食事前や排せつ後、調理前、患者の汚物処理を行った後は、しっかり「手洗い」を行いましょう。
- 食品からの感染を防ぐためには、加熱して食べる食は中心部までしっかり加熱をしましょう。
- 社会福祉施設等においては「社会福祉施設等における感染症発生時に係る報告について」(平成17年2月22日通知)により、市町村、保健所へ報告をお願いします。
兵庫県ホームページ
グラフ・データで見る管内の感染症情報(2023年4週)
小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:366KB)
兵庫県保健所別データ(PDF:35KB)
兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:664KB)