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更新日:2020年10月22日
BCGワクチンの十分な供給体制を求める意見書
新型コロナウイルス感染拡大に際し、欧米諸国に比べ日本をはじめとしたアジア諸国の死亡率が極めて低い理由に、BCG接種が関係しているのではないかという仮説についての研究が世界的に進められている。
一方、現時点でのBCGワクチンの効能・効果は結核予防であり、日本では通常、生後5カ月~8カ月の乳児に対して結核予防のための定期接種が行われている。
そのような中、新型コロナウイルス感染防止の目的で高齢者が接種するケースが増加し、一部の地域で乳児への定期接種へのワクチン不足という事態が発生した。
よって、国におかれては、BCGワクチン接種の効能・効果は「結核予防」であり、新型コロナウイルス感染症の発症および重症化を目的としておらず、高齢者の接種に関わる知見は十分とは言えないこと、接種の優先対象は乳児であることを改めて周知徹底するとともに、BCGワクチン不足という事態を回避する観点から、国の責任でBCGワクチンの十分な供給体制を早急に確立するよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年10月22日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 様
内閣官房長官
総務大臣
財務大臣
厚生労働大臣
兵庫県議会議長 原 テツアキ
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