ホーム > 食・農林水産 > 農山漁村 > 防災・保全 > 阪神淡路大震災と六甲山系の治山事業

更新日:2022年4月19日

ここから本文です。

阪神淡路大震災と六甲山系の治山事業

地震の概要

平成7年1月17日午前5時46分、淡路島北部(北緯34度36分、東経135度02分、深さ16km)を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生しました。人口350万人余が密集し、経済活動の中枢をになう地域の直下で発生した都市直下型地震で、比較的浅い部分で発生し、断層が横にずれることにより起こったもので、振幅が最大18cmと強い揺れを観測しました。

 

この地震により、神戸市、芦屋市のJR沿線一帯と淡路島北部の一部地域は震度7であったほか、東北地方南部から九州にかけての広い範囲で有感となりました。

その後平成7年9月まで余震(9月14日震度4)が断続的に発生しましたが、その後大きな余震はありません。

震度分布

神戸海洋気象台によると、震度は関東、北陸から九州まで記録され、神戸、洲本で6(北淡路、阪神間の一部の区域では震度7)、彦根、京都、豊岡で5が記録されました。


また神戸海洋気象台での最大加速度は、南北818gal、東西617gal、上下332galでした。

山地被害の特徴

1. 被害は活断層に沿って多発し、特に住吉川上流部(神戸市東灘区、灘区)での被害が大きくなりました。

2. 山腹の風化した花崗岩の表層部が、振動により滑落しました。崩壊は尾根部に集中し、大転石を伴ったケースが多くありました。

3. 尾根部に大規模なクラックの発生が見られる箇所もありました。

4. 従来の降雨による被害のように谷部を土石が流出するという被害は少なく、山腹から崩壊した土石が山腹面や、谷部に不安定な状態で堆積しました。

5. 山麓に人家の密集した都市域が続き、今後の豪雨による土石の流出による二次災害のおそれを残しています。

被害の概要

1災害救助法指定市町数 10市10町(1.658km 2,359万人)

2死者 6,430人

負傷者数 43,782人(98年末、消防庁まとめ)

3家屋被害 512,857棟

全壊家屋 104,900棟(181.788世帯)

半壊家屋 144,255棟(276.117世帯)

(98年末、消防庁まとめ)

4被害総額 約9兆9,268億円

建築物 約5兆8,000億円(全体の58%)

港湾 約1兆円

(兵庫県まとめ 95年4月5日)

5農林水産関係被害額 1,236億円(全体の1.2%)(平成7年5月現在)

卸売市場 245億円

農地・農業用施設 244億円

(ため池用水路)

漁港 199億円

食品産業 187億円

治山関係 82億円(治山関係の被害は農林水産被害額の6.6%、全体被害額の0.8%)

6山地被害の概要

区域区分

調査区域面積

崩壊箇所数

崩壊面積

崩壊率

六甲南部地区

5,723.1ha

518箇所

37.45ha

0.65%

六甲北部地区

6,300.0ha

53箇所

6.73ha

0.11%

合計

12,023.1ha

571箇所

44.18ha

0.37%

 

 

関連メニュー

 

お問い合わせ

部署名:神戸県民センター 六甲治山事務所

電話:078-742-8423

FAX:078-734-6021

Eメール:rokkouchisan@pref.hyogo.lg.jp