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更新日:2022年7月15日

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地域の協働、そのさまざまな形。

理想の地域像を語り合うワークショップ

平成7年、兵庫県は阪神・淡路大震災によって未曾有の被害を受けた。地域コミュニティでの助け合いや、県内救援だけでは対応しきれなかった被災地に、全国各地から多くのボランティアが駆けつけ、この動きは「ボランティア元年」と呼ばれている。これをきっかけに、兵庫県には地域や世代を超えた、地域団体とボランティアの協働が生まれ、現在、兵庫県には、多様な分野の「協働」が展開されている。保健・福祉や医療、文化、教育、観光、まちづくり、科学技術、環境、防災と、その内容は幅広く、それぞれが「少しでも安全に、ひとりでも安心して暮らせる地域へ」「子どもから年配者まで、幅広い世代が豊かな暮らしを送れるように」という思いで活発に活動し、地域づくりに取り組んでいる。

一人ひとりの意見を届ける「地域ビジョン」

「通学路を安全にしてほしい」「災害に強い街にしたい」「自然と共存できる地域に」。そんな「私が考える理想の地域」を創るのは、行政の一機関や企業だけではない。理想の地域とは、行政や企業と住民とが意見を交わし、ともに課題に取り組んで初めて実現できるものだ。そうした意見を届ける仕組みが、兵庫県にはいくつも用意されている。その一つが「地域ビジョン」だ。

兵庫県には歴史や風土、文化などを共有する広域的な圏域があり、それぞれの地域で、住民自らが地域の将来像を個性豊かに描き、その実現に向けて取り組む指針「地域ビジョン」を策定し、よりよい地域を築いていくための活動を展開している。

但馬県民局では「新但馬地域ビジョン」を検討するにあたり、地域住民によるワークショップを開催。「2050年の但馬地域の望ましい将来像」をテーマに、地域住民からの意見を広く集め、意見交換を行った。また東播磨県民局でも東播磨地域の未来の姿(2050年)を地域の一員として考える「東播磨地域未来フォーラム(夢会議)」をオンラインで開いた。

地域の未来を語り意見を交換し合うワークショップ

いずれも、その地域の未来に関心がある人、こんな地域にしたいという夢を持つ人が対象で、そうした一人ひとりの声をもとに、地域の新たな未来像を作り上げていく。文字通り県民の声が、地域づくりに活かされる身近な窓口の一つだ。同様に「パブリック・コメント手続」でも、募集中の案件について、生活者の視点から意見を提出できる。

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身近な協働「地域づくり活動」

まちづくりといった大きな枠組みではなく、もっと身近なところで地域づくりに携わる「協働」も多い。それらは「地域づくり活動」と位置付けられ、生活のあらゆる分野で、多くの団体が活動を展開。地域によって異なる課題を住民が見つけ解決する方法を探っていく。

たとえば、西宮市生瀬地区では住民有志によるコミュニティバスの運行が行われ、地域住民の足として広く利用されている。姫路市では、市の重要な観光資源である姫路城を中心とした「観光ボランティア」を募集。観光産業だけでなく、地域の人々の活躍や交流の場としても、街の活性化につなげている。

住民有志によるコミュニティバスの運行(西宮市)

姫路城観光ボランティアガイド(姫路市)

篠山市・岡野ふるさと協議会では、「安心安全の地域づくり」を目指して防災訓練を実施。
大型台風直撃により避難勧告が出たとの想定で、浸水時の避難擬似体験、車イスでの移動補助体験、子浸水時の避難など、防災に関連した講習を行った。

浸水時を想定した避難訓練(篠山市)(外部サイトへリンク)

切り口は実に幅広く、行う団体も自治会や子ども会といった地域団体、ボランティアグループ、NPO、企業、学校や大学とさまざまだが、それらに共通しているのは「自分たちの手で地域をよくしていこう」という思い。場合によっては、いくつかの団体が協力したり、産学官が連携することもある。それこそが「協働」としての相乗効果を生み、新たな展開へとつながる。

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届くほうから届ける立場へ「読者編集員」

毎月1回発行される「県民だより」。県の情報を網羅したこの広報誌の読者編集員も、まちづくりに携わる方法のひとつだ。より分かりやすく、親しみやすい誌面を作るにあたり、県民の中から公募で選ばれた読者編集員の意見が反映される。地域の魅力を伝えるにはどうすればいいか、あらゆる世代に読みやすく、役立つよう誌面には何を載せればいいか。読者目線の一つひとつの意見が、次の誌面づくりを支える。それには、より幅広い層の目が必要となる。

子育て中の人、介護に携わる人、学生や働き盛り世代。外国人や障害のある人。それぞれの目で見た「こうあってほしい」「こうだったらもっといいまちになる」という率直な意見を交わし合うことが「協働」の一つであり、誰もが意見を届けるさまざまな方法や機会、窓口を、兵庫県では数多く用意している。

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