ここから本文です。
第10期丹波地域ビジョン委員会では、丹波地域ビジョンの5つの将来像実現のために、5つのグループに分かれて実践活動に取り組んでいます。
丹波のもったいない食材に光をあてて蘇えらせることを目標に、三つの食材「柿」「栗」「お茶」をテーマに活動しています。
集落の高齢化に伴い、放置される柿。この柿がクマや猿の獣害が急増した一因と指摘されています。
令和2年度は、そんな放置柿を地域資源に変えるために商品開発を目指した結果、ジャムやチップスなどの試作品を完成、試食会を行いました。
柿の活用には、丹波篠山市の「みたけの里づくり協議会」が獣害防止活動として行った「さる× はた合戦」に参加して貰ってきたものを「生かして」使いました。また試食会の様子は、地元紙など新聞3社に掲載されました。
栗は「割れ栗」など商品化が難しいB 級品の活用として、丹波栗100%の『マッシュマロン』が第9 期に完成し、JA 丹波ひかみ等で販売できました。今年度は、マッシュマロンを使ったレシピコンテストの実施を検討しています。
お茶は、放置茶畑が多い丹波篠山市後川の幻の銘茶「寒茶」の広報活動を第9 期から引き続き行っています。そして、お茶の成分「カテキン」によって『新型コロナウイルスの不活化』が確認されています( 令和2 年11 月25 日 奈良県・公立大学法人奈良県立医科大学 プレスリリースより)。最新情報を活用し、お茶が健康に役立つことをアピールしながらお茶生産者の意識向上につながる活動に取り組んでいきます。
私たちは、移住希望者と地域の方々を“つなごう”が、目的のグループです。移住希望者の方々に、丹波、丹波篠山の魅力を発信しましょう!
今年は、丹波地域への移住希望者へ情報を発信する為のチラシを作成して、広い範囲での配布を目標にしています。目に触れて、手にとってもらえて、ゆっくり見てもらえる、パンフレットの作成を目指します。
現在、現地取材を通じて下地づくりを実施しています。
①丹波市移住相談窓口“移充テラス”の代表に状況を伺いました。移住相談件数は確実に増えているそうです。デメリットも包み隠さず話されて、全体像を伝えた上で人生設計してもらうサポートをされています。
②最近の移住トレンドである農業をきっかけに移住された方も多いことから、丹波市の“農(みのり)の学校”を取材しました。事務局の方から、学校の仕組みやカリキュラムの説明を受けました。自分で耕し、育て、食べる、「自産自消」を掲げて取り組まれています、週末開講のアグリイノベーション大学校は全国最大規模、土作りと生産だけではなく、経営の事も勉強できる等々、しっかりと農業を学ぶ環境が整っていました。
③丹波篠山市暮らし案内所クラッソで、最近の移住に関する状況を伺いました。コロナの影響で変わってきていることや、実際に移住相談で来られた方の傾向などを教えていただきました。
④丹波篠山市の福住地区まちづくり協議会で、移住に関する意見交換を行いました。移住者が移住者を呼ぶような構図ができてきていることなど、興味深いお話をしていただきました。
丹波篠山市岡野地区内の農業を維持発展させるため、農業に関する諸問題への対策を検討する「岡野の農業を考える会」(岡野ふるさとづくり協議会地域振興部会)の提案から『おかの草刈り応援隊』を発足させました。丹波地域ビジョン委員会では、岡野ふるさとづくり協議会と連携し、草刈り後に出る刈り草の有効活用について模索をはじめました。
その中で、地域に残る“灰屋”に注目し、令和2年度には神戸大学大学院の研究者を招き、「灰屋の焼土肥料について」と題して講演会を開催しました。
灰屋は、丹波篠山市が農業遺産の認定を目指して申請した遺産価値を構成する要素のひとつとして挙げられています。3月には「灰屋ウオーク」も開催し、残った灰屋をどう守り、有効活用し、発展させていくかの検討を進めました。
今年度は、灰屋の再建に取り組んでいます。灰屋の更なる発展の方法を模索していきます。
私たちWaKaiグループは、丹波地域の30年後のあったかい未来を目指し、活動しています。
令和2年度は、令和3 年3 月20 日( 土) に、明橋大ニ氏を講師にお招きしオンライン子育て講演会を開催しました。親も子どもも、自己肯定感を育むことの大切さをお話いただきました。今年度も、子育て世代に向けた情報発信を進めていく予定です。
また、a/e ゲーム会を別途活動とし、「ゲームを通じて繋がりを」をテーマに社会的孤立防止を目的に進めています。病気、離職、結婚、子育て、関わりが変わった時に孤立化しないよう、ゲームを通じた居場所作りに取り組んでいます。今後、丹波からeスポーツを広めて事業化に向けて啓発活動をしていく予定です。
私たち花あかりグループは、子どもに添加物の摂取を少なく小さい時から病気予防してほしい思いで、昭和の安価な手作りおやつの紹介を目指して取り組んでいます。
最近、アレルギー・生活習慣病を幼少期から指摘される子が増えてきた傾向を見て、昔のおやつは無添加で作っているからそれを広めよう、そしてそれを食べて将来のために添加物の摂取を減らしてくれたら、という願いもあります。
家にありそうな水・砂糖・小麦粉を使って子どもでも作れ、一人親や共働きなど親の帰りが遅くなった時におやつや加工品を食べて待つのではなく、添加物の少ない食べ物で補ってほしいと考えています。
昭和に食べていたおやつを紹介するために、レシピと分量調査、さらに子どもも交えた試食会を開催し、今風にアレンジもするなど、世代間の交流もできればと思います。
今年度は、 活動した内容の冊子化に取り組んでいます。
お問い合わせ