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3月になり春めいてまいりましたが、寒暖が定まらぬ時期でもありますので、体調にはお気を付けください。
県民の皆様のご協力もあり、2月末日をもって緊急事態宣言が解除されました。
しかし、年度末を控え、今ここで対策を緩めると、行事等を通じて感染が再拡大するおそれがあります。県民の皆様、特に若い方々には、ご自身の健康や行動に注意していただき、家庭や施設等にウイルスを持ち込まないよう、引き続き、次の取組にご理解、ご協力をお願いします。
姫路市北部の旧夢前町にあたる地域では、観光促進や地域活性化のため、南北に流れる夢前川沿いの県道67号を「夢街道」と名付け、沿線の農業者、宿泊業、飲食業、食品製造業、酒造業などにより、夢前ゆめ街道づくり実行委員会(以下、「実行委員会」)を組織しています。例年は、夏休みに田んぼでどろんこになって競技する「ゆめ泥リンピック」や夢前産の酒米で醸した日本酒と地元農産物を使った料理を味わう会を開いています。
しかし、令和2年度はコロナ禍により、人の集まるイベントが開催できないため、夢街道の入口にあたる書写山麓の姫路市夢前町玉田地区で、別の取組がなされました。
この地区は、姫路城マラソンのコースでもあり、実行委員会のメンバーである大規模農家が、2015年からコース沿いの水田約8haを菜の花畑にしてランナーを迎えてこられました。昨年・今年とマラソンは中止となりましたが、コロナの収束を願い、菜の花コロナ退散祈願プロジェクトに取り組まれました。
プロジェクトでは、菜の花畑の中に、30m角の巨大な文字で「衆怨悉退散(しゅうおんしつたいさん)」の5文字が描かれました。観音経の言葉で、「ことごとく災い(禍)を退ける」という意味です。11月下旬に実行委員会のメンバーとプロジェクトに賛同するボランティアのべ約50名が2日がかりで思いを込めて描かれました。文字は書写山上の展望台から綺麗に見えるように描かれています。
2月28日には書写山円教寺の僧侶を招いて厄除け祈願を行い、コロナ禍の収束とともに地域のみなさんの厄除けが祈願されました。
まだ綺麗に咲いている菜の花の風景は、3月末頃までの予定です。
・菜の花畑 ・菜の花畑に書かれた文字
・30m角の巨大文字(11月22日ドローン撮影) ・菜の花畑に浮かんだ文字(2月28日ドローン撮影)
・円教寺の僧侶を招いての祈願祭 ・姫路市安富町の「奥播磨かかしの里」の案山子たち
民俗学者・柳田國男先生の出身地である福崎町は、その妖怪たちと一緒に座って写真が撮れる「妖怪ベンチ」が町内に点在しています。妖怪をただリアルなだけでなくどこかクスっとなる要素もあり、観光でこられた方の人気スポットとなっています。
昨年末14基だった福崎町「妖怪ベンチ」ですが、このたび新しい仲間が2基加わりましたのでご紹介します。
ひとつは、小柄で、一口かじったりんごあめをほったらかし、猫にもたれかかって休む「座敷童子(ざしきわらし)」です。ガジロウと小河童たちの辻川山公園に近い「もちむぎのやかた」の前で、皆様をお出迎えしています。
もうひとつは、ルーズソックスをはき、ど派手なメイクに気合が入りっている「山姥(やまんば)」です。丹念にアイシャドーを塗ったガングロ女子高生の姿は、どこかコミカルで迫力があります。株式会社マルフク(福崎町福崎新)の前に設置され、巡回バスの「新町清水」バス停での時間待ちにぴったりです。
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