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更新日:2018年6月1日

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平成30年6月センター長メッセージ(神戸県民センター長 谷口 賢行)

6月は土砂災害防止月間

 毎年6月1日からの1ヶ月間は、「土砂災害防止月間」として、梅雨や台風の時期を迎えるにあたり、土砂災害に関する防災知識の普及や警戒避難体制の整備を促進する啓発活動が行われます。

阪神大水害 今年は、昭和13年の「阪神大水害」から80年の節目。この機会に身近な六甲山に潜む危険を知り、防災・減災への意識を高めていただけると幸いです。

 神戸の市街地に壊滅的な被害を与えた「阪神大水害」の様子は、谷崎潤一郎の小説『細雪』に次のように描写されています。
 「省線の本山駅あたりまでは、出水もそれ程ではなく、線路の上を伝わって行けば水に漬からずに行けるけれども、あれから先は、西へ行くほど一面に茫々たる濁流の海で、山の方から大きな波が逆捲きつつ折り重なって寄せてきて、いろいろな物を下流へ押し流している、人が畳の上に乗ったり木の枝に掴まったりして助けを呼びながら流れていくけれども、どうすることも出来ない有様だと云うことです」。

 この阪神大水害を契機として国の六甲砂防事務所が設置され、昭和42年の災害後に県が設置した六甲治山事務所とともに、砂防えん堤と治山ダムの建設が進められてきました。

 けれども、地球温暖化に伴う気候変動により、熱帯低気圧の強度が増大するとともに、大雨の頻度も増加する可能性が高く、土砂災害の増加、激甚化が懸念されています。神戸に豪雨災害が再び起こらないとも限らないのです。

 『細雪』には、次のような記述もあります。
 「いったい今年は五月時分から例年よりも降雨量が多く、入梅になってからはずっと降り続けていて、七月に這入ってからも、三日に又しても降り始めて四日も終日降り暮していたのであるが、五日の明け方からは俄に沛然たる豪雨となっていつ止むとも見えぬ気色であった。が、それが一二時間の後に、阪神間にあの記録的な悲惨事を齎した大水害を起そうとは誰にも考え及ばなかった」

治山ダム 天災は忘れた頃にやって来る。
 神戸県民センターでは、皆さんの生命と財産を守るハード対策を着実に進めてまいります。また、災害の恐ろしさを風化させない取組を、引き続き実施してまいります。
このホームページでも、取組の内容を順次お知らせしていきますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
 

 神戸県民センター長 谷口 賢行

 

 

 

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