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1月17日がやってきます。今年1月1日に発生した能登半島地震の報道に接するたびに、あの時の記憶がよみがえり、被災地の様子を見ていると、地震対策は進んできた部分と進んでいない部分があることが分かります。
建物倒壊が原因で亡くなった方が多く、阪神淡路大震災を始めとする過去の経験が十分生かされていないのではないか・・・と思います。今回の被災地は、ある種淡路地域と似ている部分も多いようにも感じます。地理的な条件もそうですが、淡路地域でも古くて大きな日本家屋を目にすることが多く、耐震補強は進んでいるのか心配になりました。
また、いくら備えても想定外のことは起きるということも改めて認識しました。それでも備えることを諦めてはいけないのだとも思います。
阪神淡路大震災当時の経験は、昨年のこの時期にも書きました(よろしければ下記「これまでの局長メッセージ」のリンクから令和5年1月16日のメッセージをご覧ください。)ので繰り返しませんが、島民お一人おひとりが、自分事として命を守る備えを進めていただきたいと切に願います。お互いできるだけのことはやっておきましょう。
先日、被災地支援に出発した淡路県民局の職員は、阪神淡路大震災の時には生まれていなかった職員です。南海トラフ地震の発生確率が高まる中、我々震災を経験した職員が、引き続きその教訓を伝えていく努力を続けながら、若い職員には支援活動を通じて、被災者の皆さんに寄り添うと同時に、実際の災害現場で多くを学んで欲しいと思います。
令和6年1月15日
淡路県民局長 藤原 祥隆
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