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このページでは、基本的に淡路島の魅力や島内の皆さんへお知らせしたいことを書いてきましたが、今回は番外編です。
今月の初めに、世界的指揮者である佐渡裕さんが指揮・指導される「スーパーキッズオーケストラ」のミニコンサートが洲本市で開かれました。午前と午後に計3回、多くの市民の皆さんが集まられる中、若い演奏家のパフォーマンスが披露されました。
「スーパーキッズオーケストラ」は、兵庫県立芸術文化センター(西宮市)のソフト先行事業として2003年に設立された弦楽器によるオーケストラです。全国の小学生から高校生までの子どもたちをオーディションで選抜し、佐渡さんの指導の下で様々な演奏活動を行っています。
私も洲本市総合福祉会館での演奏を聴かせてもらいました。彼ら、彼女らの演奏を初めて聴いたのは、昨年明石で開かれた豊かな海づくり大会。その時もすごい演奏をするなあと思ったのですが、今回はタクトを振る佐渡さんと共に、演奏者にも手が届くような距離での鑑賞で、迫力ある音が心に響きました。私は恥ずかしながら音楽にも詳しくないのですが、一緒に鑑賞していたご自身も弦楽器を演奏する方によると、演奏のレベルは相当なもので、メンバーのほとんどはプロを目指し、そうなるだろうとのことでした。佐渡さんも、海外でも通用する高いレベルを目指していると紹介されていました。
今回のミニコンサートは、洲本市文化体育館で行われている3日間の合宿練習の成果の一部を披露するもので、オーケストラが唯一出しているCD「TEENAGERS」の録音も、この洲本市文化体育館で行われたとのこと。佐渡さんご自身も淡路島音楽大使に就任されているなど、冒頭に“番外編”と書きましたが、淡路島、洲本市とは縁の深いオーケストラです。
この歳まで情熱を傾ける対象を持ち得なかった私から見ると、彼ら、彼女らはうらやましくもあり、尊敬の対象でもあります。大人顔負けという表現は、もはや失礼にあたるかもしれません。身体の動きも使った、若者らしい楽しい演奏もあり、彼ら、彼女らが演奏家として世界で活躍されることを期待したいと思います。
令和5年8月15日
淡路県民局長 藤原 祥隆
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