兵庫県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院の統合再編整備の基本設計概要
平成29年2月に策定した「県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院の統合再編基本計画」に基づき、播磨姫路圏域において、安定的・継続的に高度で良質な医療を提供するため新病院の整備を推進しています。
このたび、基本設計の概要がまとまりましたので、お知らせします。
1 新病院の診療機能
- 基本的な機能
- (1)高度専門・急性期医療の提供
- (2)救急医療の充実
- (3)質の高い診療・教育・研究の実施
- 診療科目 34科
- 病床数 736床(一般病床720床、精神病床16床)
2 施設計画
- 建設場所:姫路市神屋町(キャスティ21イベントゾーン「高等教育・研究エリア」内)
敷地面積:30,000m2
用途地域:近隣商業地域
- 構造規模等(予定)
- (1)病院棟
鉄骨(CFT)造(免震構造)、地上12階 塔屋2階、延床面積58,945m2、高さ57.5m
- (2)放射線治療棟
RC造(耐震構造)、地上2階、延床面積1,757m2、高さ10.3m
- (3)教育研修棟(獨協学園、県立大学、病院研修部門・院内保育、エネルギーセンター)
RC造(耐震構造)、地上5階、延床面積8,401m2、高さ26.3m
- 屋外施設(予定)
歩行者デッキ、ロータリー、立体駐車場(814台)、平面駐車場(86台)等
3 概算事業費
427億円(建築費343億円、医療機器整備費71億円、設計監理費13億円)
- ※ 建築単価の上昇、歩行者デッキ・渡り廊下の整備、消費税率上昇(8%→10%)等により、当初想定していた事業費(342億円)から増嵩
- ※ 立体駐車場整備については、PFIの活用も検討中
4 設計上の主な特徴
- 周辺の環境や施設との融和
- (1)姫路駅からイベントゾーンに至る賑わいの路を形成(2階レベルでのデッキ接続)
- (2)キャスティ21イベントゾーンにおける幅広い世代の市民が集う多様な交流活動の拠点
- (3)姫路市文化コンベンション施設の活用(コンベンション施設の学会利用等)
- 歩行者デッキと吹抜け空間を軸とした魅力ある環境づくり
- (1)活気あるアプローチ空間を形成(歩行者デッキから病院棟と教育研修棟へアプローチ)
- (2)人々が行き交う賑わいの空間を形成(吹抜け空間を軸に外来・診療エリアを展開)
- 療養環境の向上
- (1)空間の広がりと繋がりがある外来空間(吹抜け空間による明解な視認性の確保)
- (2)患者とスタッフ相互の環境に配慮(姫路城が望めるデイルームやカンファレンスの配置)
- (3)照明のLED化や病室内に家具を配置するなどプライベート空間の確保に配慮
- 効率的な病院運営
- (1)看護動線が短い効率的な病棟(スタッフステーションを病棟の中央に配置)
- (2)院内物資の高速搬送用設備の設置による院内業務の迅速化
- 将来の環境変化への対応
- (1)将来の変化に対応した自由度の高い計画(コアを建物外周部に配置、増築スペースを確保)
- (2)個室ニーズへの対応(4床室から個室への可変性も考慮した病室プラン)
- 関連施設(獨協学園医療系高等教育・研究機関、兵庫県立大学医産学連携拠点)との連携
- (1)関連施設との共同研究を促進(教育研修棟の1.2階に病院の研修部門を配置)
- (2)新病院と関連施設の連携を強化(医局部門等がある4階と教育研修棟を渡り廊下で直結)
5 整備スケジュール
2017年度(平成29年度)~2018年度(平成30年度):基本設計・実施設計
2019年度(平成31年度)~2021年度:建設工事、竣工
2022年度 :開院
6 関連資料
- 基本設計概要(PDF:1,448KB)
- 配置図(画像)(JPG:53KB)
- 断面図(画像)(JPG:33KB)
- イメージパース(画像)(JPG:134KB)