令和3年12月局長メッセージ（阪神北県民局長　和泉 秀樹）

ジョン・レノンについて少し書きたいと思います。
学生時代、洋楽を好んで聴いていた時期、当時はFMラジオが音楽ソースの主流でしたが、毎年12月になると、ジョン・レノンの特集が組まれていました。1980年12月8日がジョンの命日だからです。自称・狂信的なファンに銃で撃たれ、40年の生涯を閉じました。ビートルズ解散後、ソロ・アーチストとして活動する中で、反戦運動にも熱心だったことから、その死にCIAが関わっているという説もありましたが、公式には単独犯とされています。
ジョンの曲で最も有名なのは「イマジン」でしょう。
Imagine there’s no heaven　It’s easy if you try
(想像してごらん　天国なんてないって　ほら　簡単だろ)
から始まる曲の中で、ジョンは国境や宗教、財産のない世界の想像を呼びかけます。シンプルで美しいメロディと相反したメッセージ性の高い歌詞のため、1991年の湾岸戦争や2001年の同時多発テロなどの際には、アメリカでは放送禁止になったそうです。一方で、オリンピックの開会式や閉会式でも頻繁に使われるなど、「愛と平和」の最もポピュラーなコンテンツと言えます。

昨今の自然の脅威は、私たちの想像をはるかに超えてきます。誰が今のコロナ禍を想像できたでしょう。第5波が収束し、飲食、イベントなども規制が緩和されて、少しずつ日常を取り戻しつつあります。そうした中、新しい変異株「オミクロン株」への警戒もアナウンスされています。
長引くコロナ禍、今こそ私たちには想像力が求められています。感染再拡大を防ぐため、一人一人が今できることを模索しましょう。

射殺される一月前、ジョンは生前最後のアルバム「ダブルファンタジー」をリリースしています。約5年の「主夫生活」の経験からか、このアルバムに収められているジョンの曲は温かく、その歌声はどこまでも優しい。
コロナに終始した一年が終わろうとしています。
県民の皆さまには、これまでの感染予防対策へのご協力に感謝申し上げます。
また、保健所・健康福祉事務所の最前線でコロナ対応に従事されている職員の皆さん、保健所への応援派遣に従事された職員の皆さん、そして応援派遣された職員の業務をフォローしてくださった職員の皆さん、本当にありがとうございます。

来年は、温かく、優しい気持ちで満たされる一年になることを祈念して。

阪神北県民局長和泉 秀樹

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