令和4年8月局長メッセージ（阪神北県民局長　和泉 秀樹）

「ONE PIECE（ワンピース）」が、終わりを迎えようとしています。

連載開始から25年、コミックスは102巻まで刊行され、累計発行部数は約5億部の大人気漫画が、いよいよ最終章に突入しました。
「週刊少年ジャンプ」誌上で4年続いた「ワノ国編」が終わり、1ヶ月の休載期間を挟んでの再開までにおさらいしようと意気込んで、1巻から読み返し始めました。が、いまだ27巻、「空島編」までしかたどり着いていません。改めて読み返していると、後の展開がわかっているだけに、何でもない場面で不意に涙腺を刺激されることがしばしばありました。

......すみません。「ワンピース」を読んでない方には、何のことかさっぱり分かりませんよね。
もし、100巻超えのボリュームに圧倒されて、読むことをためらわれているのでしたら、18巻から23巻までの「アラバスタ編」だけでも読んでみることをお勧めします。これでハマれば、102巻分読むことも苦にならないはずです。

最終章前の「ワノ国編」は、江戸時代の日本をモチーフにした「ワノ国」を舞台にしたエピソードでした。昔話の「桃太郎」から引用した設定も多く、侍大将は「モモ」の助、「きびだんご」は食べた動物がお供する能力、そして決戦の地は「鬼ヶ島」。やはり「桃太郎」は誰もが知っている昔話の代表格なんでしょう。

「桃太郎」と言えば、
「おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」
というフレーズ、皆さん知っていますよね。このおじいさんのしば刈り、「しば」の漢字は「芝」ではなく「柴」ってご存じでしたか。特に若い方は、「柴刈り」といってもピンとこないかもしれません。「柴刈り」とは、山野に生えている小さな木や枝を刈ることです。この刈った木や枝は、炊事などの火にくべる燃料だったんです。
かつては、こうした山の豊かな恵みを、直接生活に利用していました。そういう山を「里山」といいます。「柴刈り」は生活の糧を得るとともに、枝打ちをすることで植生の管理にもなっていました。そうした人の手が入らなくなった山は、もはや里山ではなくなってしまいます。

阪神北地域には、今も「日本一の里山」とも言われる黒川地区を始め、多くの里山が残っています。県民局では、里山の自然や風景を展示物に見立て、「北摂里山博物館」として発信しています。里山の再生や保全、利活用の取組みをホームページで紹介していますので、一度ご覧ください。ドローン等を使って撮影した「バーチャル北摂里山博物館」の映像は一見の価値ありです。また、今月の「県民だよりひょうご」の「阪神北県民局からのお知らせ」でも取り上げていますので、ご一読を。

>北摂里山博物館(外部サイトへリンク)	＞県民だよりひょうご8月号阪神北版 （PDF版)

「ワンピース」が、終わりを迎えようとしています。
楽しみでありつつ、終わってしまう寂しさもあります。感覚的には、子どもの頃、夏休み最後のイベントの旅行を楽しみながら、旅行が終わると夏休みも終わってしまうことの寂しさに近いでしょうか。
 

あの頃に戻りたいなあ。
 

コロナの感染拡大が続いています。
引き続き、基本的な感染防止策を徹底するとともに、ワクチンの積極的な接種をお願いします。

---追伸---
先月のメッセージ、ラグビーのリーグワンの話題の中で、長いチーム名の「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安」を紹介しましたが、NTTグループがチームを再編して、来シーズンの新チーム名が先日発表されました。

「浦安D-Rocks（ディー・ロックス）」

シンプルでいいですよね。

阪神北県民局長　和泉 秀樹

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