令和4年9月局長メッセージ（阪神北県民局長　和泉 秀樹）

「これ、おいしい」の一言が、8億円を生み出すって信じられますか。

マツコ・デラックスさんの一言には、それだけの経済効果があるそうです。
数年前、マツコさんの出演する「月曜から夜ふかし」という番組で、大学教授による検証が行われました。マツコさんが絶賛したわらび餅の売り上げが、放送後1週間で1千万円になったことから、店に足を運ぶ交通費や、従業員の給料アップなどの波及効果を計算して、弾き出された数字が約8億円。金額の妥当性はともかく、マツコさんの「おいしい」の一言が大きな影響を与えるのは間違いないでしょう。

そんなマツコさんの食べっぷりを堪能できる番組が、「マツコの知らない世界」です。「その世界」のスペシャリストが、マツコさんに熱くプレゼンする番組で、「食」に関しては、今年だけでも、蕎麦、おはぎ、ドライカレー、チャーハン、冷凍食品、ご当地唐揚げ、アジフライ、自衛隊メシ、味玉、みたらし団子、麻婆麺、冷奴、かき氷などなど、実にバラエティに富んだラインアップ。例えば、「冷奴の世界」の回では、さまざまなアレンジ冷奴が紹介され、おかげで我が家の晩酌メニューが充実しました。簡単レシピで気に入ったのが「たぬき奴」。豆腐に揚げ玉とネギをのせ、めんつゆを適量かけるだけ。揚げ玉のサクサクした食感が楽しめる一品です。番組ホームページには、番組で実演されたアレンジ冷奴のレシピが紹介されていますので、気になった方は一度お試しを。当然、この回のマツコさんの食べっぷりも圧巻でした。

「食」以外にも、サブカル、絶景、日用品など、「世界」の内容は多岐にわたります。最近のテーマで興味深かったのは、「アニメ聖地巡礼の世界」。アニメの舞台となった地域を「聖地」と呼んで、ゆかりの場所を巡ることを「聖地巡礼」と言います。番組では、静岡県沼津市（ラブライブ！サンシャイン!!）、埼玉県秩父市（あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。ほか）、茨城県大洗町（ガールズ＆パンツァー）、埼玉県久喜市（らき☆すた）などが取り上げられ、「聖地」とされているスポットや名物グルメ、さらには地域挙げてのイベントなどが紹介されました。「らき☆すた」が地域にもたらした経済効果は、なんと約31億円。マツコさんは「アニメの功績はでかいね。日常の風景が観光資源になる」とコメントしていましたが、いわゆる観光地でなくても、「作品」「ファン」「地域のやる気」が有機的に結びつけば新たな観光資源を生み出し、地域の活性化につながることが示唆されていました。

「聖地」ではありませんが、地域のスポットを巡り、景品がもらえる「モバイルスタンプラリー」が各地で行われています。阪神北県民局でも、現在2つのイベントが開催中です。

一つは「GOGO阪神アグリパーク モバイルスタンプラリー2022」。
阪神南北地域の農産物直売所や観光農園、農家レストランなど、農と食に関する45カ所のチェックポイントを設定し、3カ所巡るごとに景品に応募できます。10月末まで実施しています。

もう一つは「ひょうご北摂里山サイクリング モバイルスタンプラリー」。
阪神北4市1町の観光スポット10カ所をサイクリングで巡り、獲得ポイント数に応じて景品に応募できます。こちらは9月から11月までの間、先着500人の参加で、参加費500円です。

いずれのイベントも地元特産品など豪華景品をご用意していますので、ぜひご参加ください。

>GOGO阪神アグリパーク モバイルスタンプラリー2022（外部サイトへリンク）	＞ひょうご北摂里山サイクリング モバイルスタンプラリー（外部サイトへリンク）

マツコさんの「おいしい」の影響力の秘密は、「食レポ力」の高さにあると思います。繊細な味を感じ取る「舌」と食に関する豊富な「知識」に基づいた、嫌味のない的確なコメント。その上で発する「これ、おいしい」だからこそ、視聴者は食べたくなるのでしょう。

さて、今晩はどんな冷奴で晩酌しましょうか。
 

新型コロナの新規感染者数は、依然高止まりの状況にあります。第7波の拡大を抑えるため、基本的な感染対策の徹底、積極的なワクチン接種、医療逼迫の回避や保健所の負担軽減に向けた取組みにご協力をお願いします。

＞「気を緩めず感染対策を徹底し、第7波の拡大を抑え込みましょう！」（PDF：327KB）

阪神北県民局長　和泉 秀樹

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