ここから本文です。
会社員の三浦龍郎さん(34歳)はショッピングセンターで開催している、子育てイベント「パパガーデン」※に参加しています。
取材当日の企画は「ベビーマッサージ」。1歳6か月の大和くんの足の裏をトントン刺激したり、お腹をさすったり。他の11人のお父さんたちと体験しました。
大和くんはもちろん、他のお父さんと子どももどんどん笑顔になって、生き生きと触れ合いを楽しみます。
「ここのスタッフの方は参加者が交流しやすい雰囲気作りをしてくれて、初めての人同士でも話しやすいです」と龍郎さん。
「普段、男性同士って子どもを交えての交流の機会が無いですよね。ここへ来ると他のお父さんの子どもへの接し方も見られて『あんなふうに遊んだり、話したりするんだ』って。刺激になります」
最初は妻の葉月さんから”こんなのあるよ”と言われて参加したそうですが、「今は、次はいつかな?何かな?と、自分で申し込んでいます。今回が5回目かな。
フリートークの時間に育児の悩みや家事のことも話せるので『あっ、そうなんだ。うちと同じだな』とか。他の方の子育てや悩みも聞けて交流できる、貴重な時間になっています」
イベント終了後に合流した葉月さんは、「息子にとってパパと出かけるのは、私とはまた違う遊び方になるんですよね。だから、参加後にイベントの様子を聞くのも面白い!それに、私の一人時間を持てるのもいいですね(笑)」
龍郎さんは、大和くんが生まれてから1か月後に育休と有給休暇、夏休みを組み合わせて7週間ほど取得。現在、妻の葉月さんは育休中です。
「子どもと向き合いたいと思っていたので、もともと育休は取るつもりでしたが、会社が働き方改革で育休取得に力を入れ始めていることは後押しになりました。私の知る限り、社内の知り合いで子どもが生まれた男性社員は、ほぼ100%育休を取っています」
葉月さんは「夫が育休に入った時が、ちょうど大変な時でした。息子にミルクの消化管アレルギーがあるとわかって。たびたび吐き戻し、激しく泣いて、1日に何回も洗濯が必要でした」
龍郎さんも「一緒に育児をして、大変な状況を共有したからこそ、今も、気づいた時やできる方が積極的に家事をするのが普通になっています。育児や家事のことは、日ごろから伝え合うことが自然になっていますね」
「育休をとることで、家族にとって何が大切かわかります」
もし2人目が生まれたら、少なくとも1か月は育休を取りたいです。子どもだけでなく、自分にとって人生の中で重要な時間を過ごせたからです。そして、育休をとることで、改めて、家族にとって何が大切なのかをきちんと考え、共有できると思います。
※「パパガーデン」
一般社団法人Babyガーデンが開催している、未就学児とパパを対象としたイベント。
同法人はBRANCH神戸学園都市(神戸市)で小規模保育園あんよを運営するほか、ママ・パパ向けの子育てひろばや出張一時保育などを実施。少子化・核家族化が進む中、子育てをする人を応援しサポートする活動をしています。
お問い合わせ