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KHV(koiherpesvirus)と呼ばれるウイルスにより引き起こされるマゴイ・ニシキゴイの病気です。
1998年にイスラエルで初確認され、海外ではヨーロッパや北米、アジアなどで発生しており、国内でも全国各地で発生が確認されています。
春及び秋の水温が20~25℃の頃に発病し、水を介して広がります。
ウイルスに感染したコイには目立った外部症状はありませんが、死亡する率が高く、動きが鈍くなって餌を食べなくなったり、エラの退色等の症状が現れます。
〔注〕現在のところ、コイヘルペスウイルス病の治療法はありません。
コイヘルペスウイルス病は、人に感染することはありません。
ウイルスに感染したコイを人が触ったり、食べたりしても問題はありません。
水道水の安全性についても全く問題はありません。
〔参考〕本県での発生状況(令和4年3月31日現在)
平成15年から平成22年までの発生件数は19件(養殖場等11件、天然水域等8件)でしたが、
平成23年から現在まで、発生は確認されていません。
コイヘルペスウイルスは、未感染のコイが既に感染したコイと接触したり、感染魚が放出したウイルスを含む水に接触した際に感染するとされています。
まん延防止のために以下3点にご協力お願いします。
(1)コイヘルペスウイルス病を広げないために、捕まえたコイを他の河川や池に移動させないでください。
(2)コイの大量死を発見された場合は、こちらの連絡先(PDF:86KB)へご連絡ください。
(3)公園の池・ため池等・浄水貯水池・学校の池・河川等の場所で、
コイだけがいつもと違った死に方をした場合は、以下によりご対応ください。
コイを購入する場合は、安全なコイであることを確認し、コイヘルペスウイルス病を持ち込まないよう十分に気を付けましょう。
コイの日常管理については、生産地・飼育水温・疾病発生履歴・投薬歴や移動歴などを記録するようにしましょう。
養殖施設内への立ち入り制限、用水に関する十分な注意及び鳥獣類の侵入防止などの対策をとるようにしましょう。
コイに大量死など異常が見られた場合には、出荷・持ち出しを見合わせるとともに、下記連絡先へご連絡ください。
連絡先:県立農林水産技術総合センター水産技術センター〔TEL:078-941-8601〕
兵庫県内水面漁場管理委員会では、コイヘルペスウイルス病のまん延防止のため、漁業法に基づく委員会指示として、兵庫県内におけるコイ(マゴイ・ニシキゴイ)の放流等に関して次のことを指示しています。
コイヘルペスウイルス病のまん延防止に係る兵庫県内水面漁場管理委員会指示(令和4年11月29日)(PDF:931KB)
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