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実施日時:平成29年11月27日(月曜日)13時30分~17時00分
実施人数:保育士、幼稚園教諭等約20名
医療(ガーゼ等)・美容(美容液)・音楽分野(琵琶、琴の糸)で使用されています。
まず、繭を切って、中身を出して観察しました。中には、カイコと、脱皮した皮が入っていました。
カイコの卵である「蚕種」500粒を年長クラスの子どもが飼育を始めたそうです。
男女共に嫌がることなく、桑の葉を与えたり、フンの始末をしたりとかわいがっていましたが、飼育途中に数匹変色し、死んでしまいました。
カイコは病原菌に弱く、病気にかかったことが原因だったが、それから子ども達は主体的に手洗いを心がけ、清潔に保ち、病気から守るようになりました。
よく見て構造を知りました。座繰り機を用意するのが困難な場合はペットボトル、割箸、菓子缶、番線で簡易座繰り機を作成さることも可能です。
だんだんととろみがでてきて、糸がほどけてきます。ゆでている途中に独特な臭いがしました。
ほうきのようなもの(歯ブラシで代用可)で桶の表面をなでると数本の糸が絡まるので、それを右手でフックにかけ、左手でハンドルを回して歯車を回転させます。桶の中では紡がれている繭がクルクルと回転し、徐々に白かった繭が透明に透けていき、中のカイコがみえてきました。紡ぐ途中には水しぶきがたくさんあがるが、講師によると、この水しぶきは自然の美容液として美容によいとのことでした。
6月から増え始め、9~10月にピークを迎える。このため、秋の遠足などの下見はできるだけ直前に行い、生息地には近寄らない。また、万が一のために殺虫スプレーを携行し、アナフィラキシーに関する知識と対処法を学ぶことが大切だそうです。
危険生物ファーストエイド陸編に掲載されているので、各園で所有し、知識を身につけておくことが重要です。
幼児が生き物と触れ合うイベントは需要がある。安心・安全に対する配慮をしながら、参加者間及びコミュニケーターとの対話も重要な要素です。
幼児が触っても大丈夫な虫の準備
クロカタゾウムシ(石垣島・西表島生息)は頑丈かつ噛まない、飛ばないと園児には最適な虫です。
幼児は指先のコントロールが難しく、悪気なく強く触ってしまうことがある。例えば、弱い虫を触って、つぶしてしまい、それを親が叱ると、子どもは虫を触らなくなってしまう。頑丈な虫を触ることから始め、触っても大丈夫という安心感を与えてあげるのがよい。
寒かったため、蜂が1匹しかいなかったが、他園の園庭にある植物や池を見る機会が普段はないので、自園の参考になったとの声もありました。
クロカタゾウムシ、オオゴマダラ(マレーシア、東南アジア生息)の幼虫、カレハカマキリを実際に手にのせ、触ってみました。
虫が苦手な保育士も、実際に触ってみると、案外大丈夫だった様子で、よく見るとかわいいという声もありました。
A 亀山氏
虫のおもしろさを自分が感動して伝えることが大事。どうしてかな?と子どもの気持ちに寄り添って、一緒に感じる。
中峰氏
一緒に楽しむことが大事だが、あまり無理をしすぎない方がよい。人と自然の博物館、伊丹昆虫館、有馬富士などに専門家がいるので、その人に委ねるのも方法のひとつ。
A 亀山氏
アプリとか?性能は不明だが
中峰氏
図鑑以外は難しい。写真を撮って専門家に託す場合は、全形でピントを合わせてとること。
虫が嫌いだったけど、触れるようになった。
カイコはハードルが高いと思っていたが、そうでもないと感じた。
生でカイコから糸ができるところを見て、感動した。
いいフィールドはあるのに、子どもを虫に触れさせる機会が少なかったことに気づいた。
ビオトープに力をいれてみたいと感じた。
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