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近年、世界各地で異常気象(巨大台風、高温等)による災害が頻発しており、兵庫県も例外ではありません。この主因は地球温暖化で、その状況は年々悪化しています。
日本政府は長期的目標として2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す目標を掲げました。
では、どうしたらそれが実現できるでしょうか。「脱炭素」とはどのような社会でしょうか。それに向けて私たちは何をすべきでしょうか。
「ひょうご高校生環境・未来リーダー育成プロジェクト」では、令和2年10月から12月までの計3回(4日間)にわたり、専門家や企業家、行政職員を講師に迎え、県下全域から集まった高校生37名が、脱炭素社会の実現に向けた様々な取組について多角的に学び、その解決策として自分たちに何ができるのかを考えてきました。
令和3年1月23日、これまで学んできた成果として、脱炭素社会に向けた活動案を7グループに分かれ発表を行いましたので、ぜひご覧ください。
発表項目をクリックすると発表の資料がご覧いただけます。
人々の環境に対する意識や行動が不十分なことが、環境問題が深刻化する背景にあるのではないか。ポジティブに環境について考えられる社会を目指し、いま十分に活用されていない環境教育の基盤の活用について提案する。 |
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環境問題は一部の人の意識だけでは解決しない。住民と自治体が一体となって環境問題を解決する地域を作るため、住民が環境問題に興味を持つきっかけ作りや自治体での取組をより効果的に発信する方法について提案する。 |
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環境問題に対して無関心で行動できていない高校生が多いのではないか。自分たちの未来を自分たちで決めるため、高校生エシカル推進委員を設置し、高校生が主体となった自治体、企業、地域への働きかけについて提案する。 | |
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自分たちが中心となって行動を起こすことで、「エコについて考えるきっかけ作り」や「環境活動はかっこいいという意識」を根付かせ、人々を巻き込んだ「いつの間にか環境活動」を普及させたい!その手法について提案する。 |
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下水汚泥からのメタンガス精製時に生じる消化液。現在捨てられているこの消化液を肥料等に有効活用したビジネスモデルの提案により、バイオガス発電の普及率上昇や地域との繋がりによる地域活性化など広がる可能性を提案する。 | |
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温暖化対策全体において「めんどくさい」という負担意識が人々の行動を止めている。この「めんどくさい」を取り除き、人々が環境問題を考えるきっかけとなる仕掛けを街中に設け、楽しみながら環境問題に取り組む工夫を提案する。 |
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環境問題は「難しい」「堅い」「偉い人たちの問題」と捉えられがちである。これらの課題を解決し、誰もが分かりやすく環境問題を理解できるようにするため、専門用語をなるべく使わず環境問題を解説する動画を作成した。 | |
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日程 |
内容 |
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第1回 |
令和2年10月3日(土曜日) 講義・ワークショップ |
<目標> 地球温暖化の原因や深刻さを理解し、各国政府、自治体、民間企業等の目標設定や対策を把握した上で、脱炭素社会の実現に向け、掘り下げたいテーマを検討する <講師> 江守正多(国立環境研究所地球環境センター副センター長) 前田利蔵((公財)地球環境戦略研究機関関西研究センター副所長) 田中勇伍((公財)地球環境戦略研究機関関西研究センター研究員) |
<開催報告> |
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第2回 |
令和2年11月14日(土曜日) 講義・ワークショップ |
<目標> 脱炭素化に向けた取組とその課題を理解・検討する <講師> 松村亘(トヨタ自動車(株)新事業企画部主幹) 菅範昭(兵庫県農政環境部環境管理局長) |
<開催報告> |
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第3回 |
令和2年12月12日(土曜日) 令和2年12月13日(日曜日) 講義・ワークショップ |
<目標> 脱炭素社会の実現に向けて、取り組んでいきたいテーマを選定し、実施計画案、提言案等を作成する <講師> 小野悠希((株)ボーダレス・ジャパン ハチドリ電力運営責任者) 辻本一好(神戸新聞編集委員) |
<開催報告> |
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第4回 |
令和3年1月23日(土曜日) 成果(提言等)発表 |
<目標> 実施計画案、提言等を有識者等の前で発表 |
<発表テーマ> 1 既存の基盤を活用した環境教育の提案(PDF:2,998KB) 2 自治体の取り組みを住民に伝えたい!(PDF:1,730KB) 3 これからの未来〜高校生が主体となって取り組む社会へ〜(PDF:2,198KB) 5 社会問題を解決させるビジネスを~消化液の現状と私たちの考えるビジネス~(PDF:518KB) 6 環境行動の仕掛けづくり |
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<開催報告> |
石川正樹 (兵庫県立神戸商業高等学校)
菖池祐子 (兵庫県立三田祥雲館高等学校)
古河真紀子 (兵庫県立姫路東高等学校)
渡辺伸勝 (兵庫県立国際高等学校)
主催:兵庫県
実施:公益財団法人ひょうご環境創造協会
協力:公益財団法人地球環境戦略研究機構関西研究センター、兵庫県教育委員会
後援:神戸新聞社、株式会社ラジオ関西
令和2年度「ひょうご高校生環境・未来リーダー育成プロジェクト」に参加した高校生の有志で立ち上げた高校生版パンフレット作成委員会が、兵庫県内各地域で起こっている地球温暖化の事例を自分たちの視点で捉え自分たちに何ができるのかを真摯に考え、「高校生版兵庫県温暖化対策パンフレット」を作成しました。
環境問題を身近に据え、地球の環境を守ろうと行動を起こした高校生達の想いをぜひ感じてください。
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