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更新日:2020年8月5日

カシノナガキクイムシによる「ナラ枯れ被害」について

近年、カシノナガキクイムシ(以下、「カシナガ」という。)の集団穿入によるミズナラ・コナラ・カシ類を中心としたナラ枯れ被害が全国的に広がりをみせています。

ナラ類は兵庫県内の雑木林に広く生育しています。ナラ枯れが拡大することで、枯損した木の枝が落下したり、枯死した樹木が倒伏したりすることによる人身被害が発生する恐れがあります。また、六甲山や北摂地域の里山等の優れた景観の劣化や、ナラ類が局所的に集中して枯損した場合には土砂流出防備等の森林の持つ防災機能の低下が懸念されます。

カシナガによるナラ枯れ被害は、平成22年度に大きな被害(被害材積約2,700立方メートル)が発生して以降、減少傾向が続きましたが、平成27年度には約2,500立方メートル(前年度の5倍)と急増しました。さらに平成29年度は前年度の約2倍の被害材積が約9,200立方メートルとなるこれまでの最大の被害量となり、阪神地域が県内の被害の8割が集中する激害地になりました。

令和元年度の被害材積は約3,200立方メートル(前年度の約6割)と減少したものの、播磨(加西・姫路市、市川町)・淡路(洲本市)で新たに被害が確認されるなど、今後、被害地域の拡大が懸念されます。

被害の発生地域は、平成18年度までは但馬地域のみでしたが、しだいに南下が進み、平成28・29年度は阪神地域が激害地となり、平成30年度以降は神戸・播磨・淡路地域の西側に被害が拡大してきています。

早期に被害箇所を把握するため、カシナガによるナラ類等の被害木の情報収集を行っていますので、今まで被害がなかった箇所で9月末までに被害を見つけられた場合は、県の農林(水産)事務所等に情報提供いただきたくご協力をお願いします。

詳しくは、関連資料の「ナラ枯れ被害量の推移」、「ナラ枯れ被害のチラシ」をご覧ください。

1.ナラ枯れ被害について

カシナガ成虫(左が雌・右が雄)((独)森林総合研究所関西支所提供)

ナラ枯れは、カシナガが病原菌(ラファエレア・クエルキボーラ菌(以下、「ナラ菌」という。)を伝播することによって起こる樹木の伝染病です。

このため、ナラ枯れ被害を防止するためには、被害木の早期発見と適切な初期防除が重要になります。

(1)カシナガとは

体長5mm程度の小さな虫で、ナラ類等の樹幹に穿入し、ナラ枯れの原因となるナラ菌を持ち込むとともに、孔壁に繁殖させた菌をエサにするため、「養菌性キクイムシ」とも呼ばれています。

(2)ナラ枯れ被害の仕組み

上記ア~エを繰り返します。その年の気候により時期が早まることもあります。

ア 6月~8月

健全なナラ類の木に飛来し穿入する。(主に7月)

イ 6月~9月

穿入した個体の集合フェロモンにより、集団で集中的に穿入〈マスアタック〉する。

ウ 8月~9月

穿入した際にナラ菌を伝搬し、ナラ菌の繁殖により樹幹の水分通道機能が悪化し、急激に枯死する。

エ 10月~6

 月

枯らした穿入木で繁殖し、越冬する。翌年、成虫になった個体は飛び立ち、付近の健全なナラ類に飛来し穿入する。

(3)被害発生樹種

特に枯死被害が多い樹種は、ミズナラとコナラですが、兵庫県ではその他に次のような樹種が報告されています。

(*)は、穿入は確認されているが、枯死は確認されていない樹種です。

コナラ属

コナラ、ミズナラ、アベマキ、クヌギ、カシワ、シラカシ、アカガシ

クリ属

クリ

シイ属

スダジイ

ブナ属(*)(ブナ・イヌブナ)は枯死しない。

2.ナラ枯れ被害の見分け方

(1)被害木の特徴

ア 7月下旬頃から9月上旬頃に、紅葉したように突然葉が赤くなる。

 紅葉が始まる前に被害木を把握する必要がある。

イ 被害木の根元付近に、穿入と繁殖により排出された大量のフラス(木屑等)が見られる。

ウ 樹幹の大径部(高さ2~3m程度)にφ2.0mm程度の穿入痕が多数みられる。

 カシナガの密度が多くなると樹幹の高い位置でも穿入する。

エ 大径木や老齢木が被害を受けやすいと言われている。

1.ナラ枯れ被害状況(平成22丹波市市島町)

2.カシナガの穿入により発生した木屑等(フラス)

3.カシナガ穿入孔(φ1.5~2mm程度)

(2)被害木周辺について

被害木が数本であっても周辺の健全木(特に大径木)にはカシナガが穿入している可能性がありますので、次の症状がでていないか確認する必要があります。

特に新たに被害が発生した箇所については、注意してください。

  1. 被害木周辺の健全木が枯れ始めたり、衰弱している。
  2. 健全木からフラスがでている。

(3)被害木の移動について

カシナガが穿入している被害木を移動させることにより、新たな箇所で被害が発生するおそれがあるため、被害木の移動は極力避ける必要があります。

被害木を移動させる場合は、被害木に穿入しているカシナガを駆除してから移動させるか、カシナガが被害木から羽化脱出するまで(概ね11月頃から5月頃まで)に移動させ、薪等の利用で駆除がなされる必要があります。

【情報提供先】(所轄市町の農林(水産)事務所等に連絡をお願いします。)

管轄市町名

県民局等名

事務所名

課(班)名

連絡先

メールアドレス

神戸市

神戸県民センター

神戸農林振興事務所

森林課

078-361-8554

koubenourin@pref.hyogo.lg.jp

尼崎市・西宮市・芦屋市・伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町

阪神北県民局

阪神農林振興事務所

里山・森林課

079-562-1392

hanshinnorin@pref.hyogo.lg.jp

明石市・加古川市・高砂市・稲美町・播磨町

東播磨県民局

加古川農林水産振興事務所

森林課

079-421-9347

kakogawanourin@pref.hyogo.lg.jp

西脇市・三木市・小野市・加西市・加東市・多可町

北播磨県民局

加東農林振興事務所

森林課

0795-42-9424

katonorin@pref.hyogo.lg.jp

姫路市(旧宍粟郡安富町を含む)・神河町・市川町・福崎町

中播磨県民センター

姫路農林水産振興事務所

森林課

079-281-9289

himejinourinsuisan@pref.hyogo.lg.jp

相生市・赤穂市・上郡町・佐用町・たつの市・宍粟市・太子町

西播磨県民局

光都農林振興事務所

森林第1課

0791-58-2273

Kotonorin@pref.hyogo.lg.jp

豊岡市・香美町・新温泉町

但馬県民局

豊岡農林水産振興事務所

森林課

0796-26-3699

toyookanourin@pref.hyogo.lg.jp

養父市・朝来市

朝来農林振興事務所

森林第2課

079-672-6882

Asagonorin@pref.hyogo.lg.jp

丹波篠山市・丹波市

丹波県民局

丹波農林振興事務所

森林課

0795-73-3618

Tanbanorin@pref.hyogo.lg.jp

洲本市・淡路市・南あわじ市

淡路県民局

洲本農林水産振興事務所

森林課

0799-26-2103

sumotonourinsuisan@pref.hyogo.lg.jp

県内全域

農政環境部農林水産局
森林保全室

森林保全班

078-341-7711
(内線4140)

shinrinhozen@pref.hyogo.lg.jp

3.ナラ枯れ防止作戦の推進について

被害拡大防止に向けて、「兵庫県ナラ枯れ被害対策実施方針」に基づき、未発生の市町に隣接する被害先端地の市町や自然公園等の良好な環境や景観を有し、地域資源として重要な森林(例六甲山、川西市黒川地区の里山等)を重点対策区域に指定し、優先的に被害木の駆除等を行っていきます。

詳しくは関連資料の「兵庫県ナラ枯れ被害対策実施方針」をご覧下さい。

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お問い合わせ

部署名:農政環境部農林水産局森林保全室

電話:078-362-3473

FAX:078-362-3954

Eメール:shinrinhozen@pref.hyogo.lg.jp