閉じる

ここから本文です。

更新日:2022年10月24日

意見書 第120号

部活動の地域移行に対する必要な予算措置等を求める意見書

 学校における部活動は、学級・学年単位とは異なる集団での活動を通じ多様な子どもが活躍できる場である。しかし、子どもの人数の減少が加速化するなど深刻な少子化の進行により、部活動の小規模化、希望する部活動が設置できないなど、部活動の持続可能性という面で厳しさを増している。

 一方、これまで部活動は、教員による献身的な指導のもとで成り立っており、休日を含め長時間勤務の要因であった。また、指導経験のない教員にとっては多大な負担であるとともに、子どもたちにとっても望ましい指導を受けられない等の弊害が生じている。

 そのような状況の中、文部科学省においては、持続可能な部活動と教員の負担軽減の両方を実現できる改革が必要として、「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革」を示し、「運動部活動の地域移行に関する検討会議」及び「文化部活動の地域移行に関する検討会議」において、令和5年度から令和7年度末を目途に、休日の部活動を段階的に地域移行することが提言された。

 しかし、地域におけるスポーツ団体・施設等の活動環境の整備、専門性や教育者としての資質を有する指導者の確保、「兼職兼業」の在り方、会費や使用料等の費用負担の在り方、関連諸制度の整備等、部活動の地域移行に対する課題は多く、拙速にするのではなく、各地方公共団体に対する十分な予算措置と体制が求められている。

 よって、国におかれては、休日の部活動の段階的な地域移行を始めるにあたり、指導者の資質を確保することも含めた具体的な制度設計の提示並びに必要な予算措置を講じることを強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

令和4年10月24日

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 様
内閣官房長官
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣 

兵庫県議会議長 小西 隆紀

 

お問い合わせ

部署名:兵庫県議会事務局 調査課

電話:078-362-9404

FAX:078-362-9031

Eメール:Gikaitosho@pref.hyogo.lg.jp