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平成29年5月26日に尼崎市において強い毒性を持つ南米原産の特定外来生物「ヒアリ」が国内で初めて確認されたことを受け(6月13日環境省発表)、環境省、県・市は、6月16日に「ヒアリ」が付着していたコンテナが留置されていた地点周辺における緊急調査を実施したところ、当該コンテナが一時的に保管されていた神戸市ポートアイランドのコンテナヤードにおいて「ヒアリ」の個体が確認されました。
その後、尼崎市で確認された「ヒアリ」の消毒処分個体を専門機関で分析したところ、少なくとも働きアリ500個体以上が確認され、そのなかに女王アリが含まれていたことがわかりました。
また6月20日の当該コンテナヤードでの調査において、16日に「ヒアリ」が確認された場所から東に約120メートルの地点で、「ヒアリ」に似たアリが確認され、種の同定の結果、「ヒアリ」ではなく同じく特定外来生物である「アカカミアリ」であることが確認されました。「アカカミアリ」はこれまでの国内への侵入が確認されており、「ヒアリ」と比べると毒性は低いものの同じ種類の毒を持っています。
環境省及び神戸市、尼崎市は、今後も連携協力してコンテナが留め置かれた地点周辺における捕獲トラップの設置等による調査及びベイト剤(毒餌)による予防措置を実施するとともに、「ヒアリ」及び「アカカミアリ」が確認された場合は速やかに防除を実施するとしており、県も連携して調査やホームページを通じた情報提供・注意喚起等を実施します。
なお、確認された「ヒアリ」「アカカミアリ」の個体及び確認地点は全て防除しており、他の調査地点においては、「ヒアリ」及び「アカカミアリ」と考えられる個体は確認されていません。
5月26日 尼崎市でコンテナ内部からアリのコロニーが見つかり、専門機関に種の同定を依頼。その後、コンテナが一時的に留め置かれた地点(神戸市2箇所、尼崎市1箇所)の周辺において、捕獲トラップ等を設置し、ヒアリの侵入の有無を確認するための緊急防除を開始。
6月13日 種の同定の結果、見つかったアリが「ヒアリ」であると確認されたことを受け、環境省が「ヒアリ」が国内初確認されたことを報道発表。
6月16日 神戸市ポートアイランドのコンテナヤード(PC18)における緊急調査において、舗装面の亀裂部等で「ヒアリ」に酷似した個体が確認されたことを受け、集中的な殺虫剤等による緊急防除を開始。専門家に採取したサンプルの種の同定を依頼。
6月18日 種の同定の結果、採取した個体が「ヒアリ」であることが確認されたと、環境省及び神戸市が発表。
6月20日 PC18での調査において、16日に「ヒアリ」が確認された地点から約120メートル東の連続する亀裂2地点で、新たに「ヒアリ」に似たアリが確認されたため、殺虫・消毒処理を実施し、サンプルの個体を採取。
6月21日 20日に確認されたアリが「アカカミアリ」であることが確認されたと、環境省及び神戸市が発表。
6月28日 神戸市等がポートアイランド内で実施した目視調査(6月14日から27日)及びトラップ調査(6月19日から23日)において、「ヒアリ」「アカカミアリ」は発見されなかったと、神戸市が発表。
7月5日 5月26日に尼崎市内企業倉庫のコンテナ内部で確認され、消毒処分した「ヒアリ」の個体を専門機関で分析したところ、少なくとも働きアリ500個体以上が確認され、そのなかに女王アリが含まれていたと、環境省が発表。
「ヒアリ」「アカカミアリ」と疑われるアリを見つけたら、下記「目視での確認ポイント」を確認したうえで刺されないように十分注意し、熱湯や市販の殺虫剤・殺虫液等を使用して駆除してください。確認ポイントのいずれかに該当する場合は「ヒアリ」「アカカミアリ」ではありませんので、駆除する必要はありません。また駆除したアリが「ヒアリ」「アカカミアリ」であるか確認するため、専門機関での同定作業が必要となることがあります。
「ヒアリ」「アカカミアリ」と疑われるアリを見つけた場合の対応方法の詳細は、下記リンク先を参照ください。
「ヒアリ」「アカカミアリ」の集団や巣を見つけた場合は、一斉に襲ってくる恐れがあるため、アリを刺激(踏みつける、巣を壊す等)せず、下記問合せ先に連絡してください。
※1「ヒアリ」「アカカミアリ」は集団内での個体の大きさが均一でなく、大小様ざまなサイズが混在(出展:ストップ・ザ・ヒアリ)
※2「ヒアリ」「アカカミアリ」には2節のコブがある(出典:兵庫県立人と自然の博物館ホームページ)
神戸市ポートアイランドで発見されたヒアリ 大阪府南港で発見されたアカカミアリ
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