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看護小規模多機能型居宅介護(以下「看多機」)は、退院後の在宅生活への移行や看取り期の支援、家族の介護負担軽減への対応等、利用者や家族の状態やニーズに応じ、医療行為も含めた多様なサービスを提供できる介護保険サービスです。
在宅医療の重要性が高まる中、中重度の要介護者など医療ニーズを有する高齢者の地域での生活を総合的に支えることができるサービスとして大きな役割を果たしています。
現在、県内59事業所(令和6年10月末現在)で看多機サービスを提供していますので、お住まいのお近くに看多機サービス事業所がありましたら、利用について是非一度ご担当の介護支援専門員もしくは事業所にご相談ください。
看護小規模多機能型居宅介護、略して看多機と呼ばれるこのサービスは、訪問看護と小規模多機能型居宅介護(以下「小多機」)を組み合わせて提供する複合型サービスです。
具体的には、通いと泊まり、訪問介護と訪問看護という4つのサービスを自在に組み合わせることにより、利用者の状態とニーズに合わせたサービス提供が可能となっています。
退院直後は利用者や家族にとって一番心配な時期ですが、泊まりや訪問を組み合わせることでスムーズに在宅生活に移行することができます。
がん末期等の看取り期や突然の病状変化に対しても、主治医との密接な連携のもと、可能な限り在宅生活を続けることができます。
家族にとっては、介護疲れをケアするための利用や介護中の心配事を相談できる体制などから、在宅生活を支える上での不安や疲労を減らすことができます。
これらは全て、1つの事業所で4つのサービスを一体的に提供していることで可能となっています。
また、包括報酬であり、要介護度に応じた月あたりの定額制であるため、4つのサービスを一体的に利用しつつも利用者負担を抑えることが可能です。
兵庫県では、看多機サービスの普及促進を図るため、各種研修を実施しています。令和6年度は以下の日時で開催します。
看多機サービスでは多職種の方が連携し、訪問介護、訪問看護、通い、泊りを一体的に提供しています。本研修では、役割の異なる各業務の質の向上を図るため、職種別による資質向上研修を実施します。
看多機サービスは小多機と訪問看護を組み合わせた複合型サービスであることから、小多機事業所が看多機サービスに参入する場合の課題への取り組みや医療従事者の連携、確保等に関する研修を実施します。今年度は2月頃開催予定ですが、内容については未定のため、参考に、昨年度の開催内容を掲載します。
令和6年1月15日(月曜日) 14時00分~16時00分
小多機から看多機へ ~最期まで住み慣れた家(地域)で暮らしたい思いに寄り添って~(PDF:268KB)(別ウィンドウで開きます)
看多機サービスは医療ニーズを持つ退院直後の利用者の在宅療養を支えることができるサービスであることから、医療対応が可能な看多機サービスの理解促進を図る研修を実施します。今年度の開催内容については未定のため、参考に、昨年度の開催内容を掲載します。
令和6年3月2日(土曜日)14時00分~16時00分
人生の最期を看取るために~看多機が支えた看取り事例~(PDF:1,156KB)(別ウィンドウで開きます)
令和6年10月末現在、指定されている看多機サービス事業所は、次のとおりです。
兵庫県看護小規模多機能型居宅介護事業所一覧(令和6年10月末現在)(PDF:164KB)(別ウィンドウで開きます)
兵庫県看護小規模多機能型居宅介護事業者連絡協議会は、兵庫県内の看多機サービス事業者を会員とする連絡協議会で、事業者間の情報交換及び、看多機サービスの普及・啓発・質の向上を目的として活動を実施しています。
兵庫県看護小規模多機能型居宅介護事業者連絡協議会(外部サイトへリンク)
看多機サービスの概要、全国の状況等は、こちら→厚生労働省のホームページ(外部サイトへリンク)
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