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兵庫県におけるがんによる死亡者数は、昭和53年に脳卒中を抜き、死亡原因の第1位となった。その後も増加の一途をたどり、平成15年には、全死亡者のうち3人に1人ががんで亡くなっている。がんによる死亡率が年々増加している一方、心疾患は近年では横ばい、脳血管疾患は微減の状況にある。
平成19年4月に国では、「がん対策基本法」が制定され、さらに同年6月には、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図る「がん対策推進基本計画」(以下「基本計画」という。)が策定された。
基本計画策定後、国では、がん種、世代、就労等の患者それぞれの状況に応じたがん医療や支援の必要性等が明らかになったことから、2度の基本計画の見直しが行われ、直近では平成29年10月に閣議決定された。
こうしたがん対策を取り巻く状況変化を踏まえ、推進計画を改定し、第5次ひょうご対がん戦略推進方策のもと、がん対策のさらなる推進に努める。
国の基本計画では、6年程度の期間が一つの目安として定められていること、及び「兵庫県保健医療計画」等と整合を図る観点から、同推進計画の計画期間も2018(平成30)年4月を始期とし、2024年3月までの6年間とする。
「がんによる罹患者、死亡者減少の実現」、「がんに罹患しても尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築」を全体目標として、各分野別に個別目標を設定した。
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