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更新日:2024年4月18日

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劇症型溶血性レンサ球菌感染症について

劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、「溶血性レンサ球菌」が原因の細菌性感染症の一つです。
急速に多臓器不全に進行するなど重篤化する可能性がある疾患です。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症が増加しています

全国における発生状況は、2023年に941人(兵庫県40人)と過去最も多い届出数となりました。

2024年は、前年を上回るペースの報告があります。

症状・予防・治療

症状

初期症状は四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などで、発症してから非常に急激かつ劇的に病状が進行します。発病後数十時間以内には筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、発病後数十時間で死に至ることも少なくありません。

四肢の疼痛、腫脹、発熱などの感染の兆候が見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。

感染経路

上気道感染のほか、傷口や粘膜から感染がありますが、感染経路は明らかになっていない場合も多くあります。

予防

手洗いなどの手指衛生、咳エチケットが重要です。

手足等の傷口から感染する場合もあるため、傷を清潔に保つことが大切です。

治療

  • 集中管理のもと、抗菌剤による治療や、壊死を起こしている部分を切除し感染の拡大を防ぎます。
  • 重症化のリスクを下げるためには、早期に治療を開始することが重要です。