豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報
このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。
2024年第25週(6月17日~6月23日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします
今週のcontents
- 定点把握感染症について〈定点あたり上位の感染症〉
- 手足口病が引き続き警報レベルです
- ヘルパンギーナについて
1定点把握感染症について<定点あたり上位の感染症>
順位
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感染症
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定点あたり報告数
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増減
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25週
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24週
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1
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手足口病
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7.6
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6.2
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↑増加
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2
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感染性胃腸炎
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6.6
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4.8
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↑増加
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3
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COVID-19
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3.0
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3.25
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↓減少
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4
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ヘルパンギーナ
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2.4
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2.2
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→横ばい |
5 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
2.2 |
3.0 |
↓減少
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2手足口病が引き続き警報レベルです
- 今週、管内定点あたりの患者数は7.6人(先週6.2人)と増加し警報レベル(開始基準値5人)が継続しています。
- 手足口病は口の中や、手足などに水疱性の発疹が出るウイルス感染によって起こる感染症です。子どもを中心に主に夏に流行します。
- 感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)で、潜伏期間は3~5日です。
- 症状は口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱はあまり高くならないことがほとんどで数日間のうちに治る病気です。
- 手足口病には有効なワクチンも特効薬もなく、症状に応じた対症療法となります。
- 治った後も、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合もあります。
- 接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することが大切です。特に、保育施設などの乳幼児の集団生活で、感染を広げないためには、しっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつ交換時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと流水と石けんで手洗いをしてください。また、タオルの共用はやめましょう。
【関連ページ】
厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html
3ヘルパンギーナについて
- 今週、管内定点あたりの患者数は2.4人と22週以後、増加傾向です。
- ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした、急性のウイルス性の咽頭炎で、乳幼児を中心に夏季に流行する「夏かぜ」の代表的な疾患です。
- 感染経路は接触感染を含む糞口感染と飛沫感染で、2~4日の潜伏期の後、突然の高熱(39度~40度)に続いて咽頭痛が出現し、咽頭粘膜の発赤が顕著となり、主として軟口蓋から口蓋弓にかけての部位に直径1~2mm、大きいものでは5mmほどの紅暈(こううん:皮膚が部分的に充血し赤く見えること)に囲まれた小水疱が出現します。小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴います。発熱は2~4日程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。
- 特別な治療はなく通常は対症療法のみで、発熱や頭痛などにはアセトアミノフェンを用いることがあります。時には脱水に対する治療が必要になることもあります。
- 主症状が回復した後も、ウイルスは長期にわたって便から排泄されることがあるので、感染を広げないためには手洗いと排泄物の適正な処理が大切です。
【関連ページ】
国立感染症研究所HP
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/515-herpangina.html
グラフ・データで見る管内の感染症情報(2024年25週)
小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:505KB)
兵庫県保健所別データ(PDF:35KB)
兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:446KB)