兵庫県健康づくり推進実施計画(第2次)
趣旨
兵庫県では、健康づくり推進条例に基づいた、本県における健康づくりの基本的な指針となる「兵庫県健康づくり推進プラン(第2次)」を平成29年3月に定めました。同プランで定めた目標「県民一人ひとりが生涯にわたって健康で生き生きとした生活ができる社会の実現」の達成のため、プランの基本的な方向性に基づき、具体的な目標や取組を定める「兵庫県健康づくり推進実施(第2次)」を策定しました。
計画の位置づけ
- 健康増進法に規定する都道府県健康増進計画
- 健康づくり推進条例に規定する「健康づくり推進プラン(第2次)」に即して定める「実施計画」
計画期間
平成30年度(2018年度)~令和5年度(2023年度)
※健康増進法第7条の規定により厚生労働大臣が定める「健康日本21(第二次)」の計画期間が1年延長(終了年次:令和4年度→令和5年度)されることに伴い、都道府県健康増進計画に当たる「兵庫県健康づくり推進実施計画(第2次)」についても計画期間を1年延長します。
基本目標
兵庫県健康づくり推進プラン(第2次)の目標「県民一人ひとりが生涯にわたって健康で生き生きとした生活ができる社会の実現」の達成状況を計る具体的な指標を基本目標として設定
個人の主体的な取組に関する指標
健康寿命に関する指標
分野別取組
分野1 生活習慣病予防等の健康づくり
現状と課題
- 主な生活習慣病(がん、脳血管疾患、虚血性心疾患)年齢調整死亡率は減少しているが、死因の5割以上を占める
- 特定健診受診率、特定保健指導実施率は向上しているが、第1次計画の目標は未達成
- 糖尿病性腎症による人工透析導入患者数が増加
- 食塩や野菜摂取量、1日の歩数の現状などからさらなる食生活の改善や運動習慣の定着が必要
- 喫煙率は減少傾向にあるが第1次計画の目標は未達成、また未成年者の喫煙はなくなっていない
主な取組
- がん対策基本計画に基づくがん対策の推進によるがんによる死亡の減少
- 啓発、人材育成等を通じた特定健診、特定保健指導、がん検診受診等の向上
- 糖尿病の重症化を予防するため、糖尿病性腎症重症化予防プログラムの取組を支援
- 「食育推進計画(第3次)」による食生活の改善や、健康体操の普及等を通じた運動習慣の定着を促進
- 禁煙の必要性の啓発、禁煙治療等の情報提供による禁煙支援や、学校を通じたたばこの害等の啓発
分野2 歯及び口腔の健康づくり
現状と課題
- 定期的に歯科健診を受診する人の割合は増加しているが、第1次計画の目標は未達成
- 8020運動達成者は増加しているが、第1次計画の目標は未達成
- 高校卒業後、定期的な歯科健診を受診する機会がなく青・壮年期の歯・口腔保健対策が不十分
- 妊婦歯科健診等に取組む市町数は増加したが、受診率は3割弱にとどまる
- オーラルフレイルの予防による全身虚弱の予防の取組が必要
主な取組
- 口腔保健支援センターを中心に各世代の課題に向けた施策展開
- 事業所歯科健診への助成を通じた働き盛り世代対策の充実
- 運動推進員による普及啓発活動の全県展開を通じた8020運動目標の達成に向けた取組の推進
- 青年期からの健口力向上モデル事業の実施よる青年期の歯・口腔の健康づくりの推進
- 市町における妊婦歯科健診の取組を進めるためのマニュアル等の活用による市町支援
- 指導者養成等によるオーラルフレイルの予防を推進
分野3 こころの健康づくり
現状と課題
- 自殺者数は着実に減少しているが、10代~30代までの死因の1位であるなど依然として大きな課題
- 成人のストレスを感じる割合や睡眠に問題を抱える割合は増加
- 高齢化の進展により認知症高齢者はさらに増加見込み
主な取組
- 自殺者数のさらなる減少を目指し、自殺対策計画に基づく取組を推進
- 健康づくりチャレンジ企業へのメンタルヘルス事業等による働き盛り世代のこころの健康づくりの推進
- 認知症予防・早期発見など認知症施策を推進
分野4 健康危機事案への対応
現状と課題
- 平常時の関係団体間等の連携や県民意識の向上、災害発生時の対応(災害時要援護者への支援等)の充実
主な取組
- 市町における災害時保健指導マニュアル策定の支援、研修や訓練を通じた人材育成
兵庫県健康づくり推進実施計画(第2次)概要・本文
概要
本文
- 表紙・目次(PDF:758KB)
- 第1章(基本的な考え方)、第2章(本県の健康づくりをめぐる現状)、第3章(基本目標)(PDF:2,688KB)
- 第4章(分野別取組)(PDF:8,560KB)
- 第5章(圏域の取組)(PDF:7,162KB)